【月姫】『リインカーネーション』【志貴×アルク】
秋にはリメイク版Fateが放映され、
夏にはロリコン歓喜のプリズマ☆イリヤが放映される予定。
と、今年は型月の年ともいえる年ですが残念ながら、未だ月姫のリメイク版は出ていません。
アニメ版?ソンナノ無カッタヨ?
さて、今日は月姫のSSを紹介したいと思います。
内容はシリアス物で、よくある寿命差ネタであります。
遠野志貴の死を認められず過去を繰り返すアルクェイドであったが、やがてそれも終わりを向かえ……。
「同じなんかじゃない! 同じ毎日なんて、そんなもの存在しない!
志貴だってそんなこと解ってるでしょ!? 他ならぬ、わたし自信が選んだ日常が――これなんだから!!」
「過去を繰り返すだけの日々は――日常なんかじゃない!」
「―――――」
「アルクェイド、答えてくれ……俺がお前に教えた、無駄な日々ってそういうもんだったのか? 違うだろ?
日常ってのは、続いていくものなんだ……俺がいても、いなくても、お前がいても、いなくても……だけどお前のそれは日常じゃない――。
俺と出会う前、何もかもを消し潰していたあの頃と、何もかもを偽装した思い出で塗り潰す今のお前と、何が違うんだ?」
据える。
扉の向こうの彼女を。
「――俺は、お前にしっかりと日常を生きてほしい」
さらに続ける。
「そうじゃないと、俺がお前に何を教えたか解らなくなるじゃないか? なあ、そうだろ?
今のお前は、過去に停滞したままのお前は、死んでいるのと変わらないから。俺と、変わらないから。
だから、アルクェイドにはしっかり生きてほしい。生きて、無駄な日々を俺の分も重ねてほしい」
「――志貴」
「今じゃあまだ、俺の言うコトは解らないかもしれない。けれど、きっと解ってくれると思うから」
正直、自分の告げている言葉が正しいものなのかどうか、志貴には解らない。
大切な人を失った悲しみから、そのまま偽りの現実にしがみ付くのも一つの決断だと思う。
だけど、少なくとも遠野志貴はその生き方を認められなかった。
ぜひ読んでみてください。
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