セスナ機が飛ぶ音がした。エンジン音だ。
それで思い出した。
昔、それこそ小学生の頃。セスナ機がバナーを引っ張って町の上空を飛んでいた。
勿論、宣伝広告のバナーだ。
加えて例えば「紳士服の(店名)です」というテープ音声を拡声器で拡散していた。
今から考えるとなんという迷惑千万なことだろう。
当時は日曜日のいつものことだった。
当時はアドバルーンというものもあった。これも最近はほとんど見ない。むちの息子などは生まれてこの方、一度も見たことはないのでは?
そのアドバルーンの実物は消えたけど、「アドバルーンを上げた」という表現は結構今でも使われる。
言葉は残ったが、もとの実物はまさに「死物」になってしまった例だ。