高齢とまでは言えないお客様ですが
バックに入れたつもりが前進して塀にドカン
運悪くヘッドライトに押されて
フロントガラスまでヒビ割れてしまいました。
昨今ではディーラーも中古部品を使ったりしての
格安修理の要望に応じるようで
熾烈な値下げ競争を強いられたのですが
ちょっと前にはあまり考えられなかったことで
下請け先も仕事確保に必死なのでしょう。
当初見積もりの32万円を1週間で5万円も下げてきたのでは
ディーラーと言うブランド力に対抗するためには、2、3万円安い程度では
飛び込みのお客様を獲得するのは困難ですので
「あと何年乗れるか分からないから、どんな直し方でもとにかく安く」と
おっしゃる同行の息子さんのご要望に沿った をご提示して
なんとかご入庫いただきました。
お客様がどんな直し方でも、とおっしゃる時に気を付けていることは
完成した時に“目をつぶっていただく個所”のご説明です。
たとえば、若干の隙間の違いや
本来は交換したい個所を叩き出すことにより残る歪、見た目の悪さなど
「どこで直したの?ヒドイ直し方だねぇ」と後日
今回の事情を知らない他工場での批判もあり得ることを
予め正直にお伝えしておきます。
キチッと完璧に修理する場合との違いは
この事前の説明と、それをご了解していただくことにあります