胃に見つかった悪性と断定できない腫瘍の
30分~120分で終わる内視鏡的粘膜切除術(胃カメラによる切除)とは言え
100%安全が保証されるはずもなく、万々が一は当然あり得ることと認識してます。
ならば、ちょうど良い機会が与えられたと思い
以前から考えていた終活
を本格的にぼちぼち始めることにしました。
もちろん、入院までにどうこうしようというわけではなく
あくまで始めるキッカケと捉えているだけですので、今後
その気になった時だけ徐々に進めて行くつもりです。
先月には自分で造らなければならない墓は
自宅から6㌔ほど裏山を上った山頂一帯に広がる市立霊園に目星を付け
市役所に出向いた際に入手方法の概要はすでに聞いています。
そんな折、たまたま新聞広告で目にした葬祭センターの内覧会に
女房同伴でちょっと顔を出して来ました。
ここには義母が亡くなった際にお世話になり、それを機会にすでに会員になっていて
ごく最近、従来の葬儀場に隣接してその半分程度の大きさの“家族葬”専用式場が完成したのを
目にしていたので、ぜひ近いうちに一度訪れたいと思っていたところでした。
(家族葬についての概要は次回取り上げます)
家族などの近親者だけで執り行なう以上に私の場合
普段は全くの不信心者なのですから一切の宗教的儀式のない「自由葬」で
私らしく見送られたいのですが、“自由”なだけにこれが実は結構、面倒なのです。
(これは仏式ですが、祭壇は基本的にこれを使用するらしい)
この辺りの話もおいおいするとして、エンディングノートを頂いた上
これも「いずれ、ぜひ…!」と思ってはいても
今回は事前に期待していなかった嬉しい体験をすることができました。
それは生きているうちに棺に入る“入棺体験”です。
この都会で最近人気のイベントもここでは参加する人の姿はなく
待たずに即、体験することができました。
時間が早かったせいか、はたまた、周囲を見渡すと来場者のほとんどは
明日明後日にも実際に足を踏み入れそうな年配者だったので
「縁起でもない!」という思いの方が先行してしまったのかも…。
(窓が閉まると意外に落ち着いた気持ちになれます)
仏式ですと納棺の際、ほとんどは頭に三角形の布+白装束の幽霊スタイル
いわゆる死装束(しにしょうぞく)を着せられますが、自由葬では
スーツやドレスが多いそうで、女房などはまさにこのまま逝っても良いくらい
その他、六文銭・手甲・脚絆・わらじ等
“死出の旅”支度など私には絶対まとって欲しくなく
普段のままの姿で納まりたいと改めて思うこと仕切りでした。