保護猫活動する隠居爺の野菜作りとスキーの日記そして病気の記録

冬場の60日以上はスキー、夏場はそのための体力作り&自給用野菜作り、そして保護猫活動と病気の記録も綴ります。

老害・・・③なぜ、必ず「長生きの秘訣」を尋ねるのか?

2016年08月09日 | 世の中のあんなコト、こんな事

80歳を超えてもなお周囲より元気だったり90歳過ぎのお年寄りには
マスコミはほとんどワンパターンで「長生きの秘訣はなんですか?」と尋ねます。

答えは千差万別、内容はなんら他人の役に立つことではなくても
"長生きは良いこと"と聞こえるからでしょう
必ず喜んで答えてくれますので
次の話のきっかけは作れるというものです。

こうしたシーンを見るにつけ、同じ年寄りの仲間入りをしている者として
長生きは本当に諸手を挙げて喜ぶべきことなのかどうか
以前から疑問を感じています。

理由は簡単、少なくても私個人の周辺を見る限りにおいては
今の世の中が必ずしも年寄りを必要としているとは思えないからです。

例えば定年を延長するのは「(年寄りの労働力が)必要だから」ですか?

否、国は年金の徴収を続けることができる一方
受給を遅らせる、または減額させることができる
つまりはその負担を民間に押し付けている側面もあるのではないですか?

こうした長生きを尊ぶ振りをして年寄りを形式的に持ち上げる現代社会の片隅で
不勉強を指摘されたら返す言葉はないのですが
いつの頃からか登場していた「老害」という単語・・・。

もちろん老害と呼べるものとそうでないものとの区別は曖昧ではあっても
面と向かって年寄りまたはそれに因る状況に対する非難の言葉が
存在するということを知り、今後そちらの側面がよりクローズアップされて行くに
違いないと思っている私にとっては正直、とても嬉しい発見だったのです。

最後に、「現代社会においては普通の年寄りは必ずしも必要ではないので
長生きが必ずしも良いことではない」という考えは当然ながら
私の個人的思いであることを念のためお断りしておきます。

(完) 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする