今週半ば、半日人間ドックの予約をしていますので問診票の他
下の3つを用意しなければなりません。
(右から痰、尿、大便)
痰・・・喀痰(かくたん)細胞診検査
主に肺がんは粘膜を構成する表皮に発生してその一部の細胞が剥がれて
痰の中に出てくるので、気管支から出した3日間分の痰に含まれる細胞や
成分を測定して肺がんが存在する確率を調べる検査です。
その結果、肺がんの他に気管支炎、肺梗塞、気胸、肺結核、肺気腫、
肺線維症などを疑うことができるそうです。
痰は普通1日に100mlを排出して飲み込んでいるそうで
確かにタバコを吸っていた時はよく出ましたが
禁煙中の今は意識しないと採取するのもタイヘンです。
3日間続けて採取する理由は精度を上げるためで
仮に1日だけの場合は30%、それが3日では70%以上になるといわれます。
尿・・・尿検査
腎臓病は無症状のことがほとんどなので
尿検査は非常に重要な情報を与えてくれます。
尿は、腎臓で作られて尿管⇒膀胱⇒尿道を通って出てきますが
この通り道のどこかに問題があると異常がみられます。
健診で行われる尿検査では主に尿タンパク蛋、尿潜血、尿糖がわかります。
*タンパク質・・・急性または慢性の腎機能障害
*赤血球・・・腎臓や尿管、膀胱などの病気
*糖(ブドウ糖)・・・最終的には糖尿病
大便・・・検便検査
標準的な1日の排便回数は1回~2回、通常1日に排出する便の量は
成人男性で160g~200g、成人女性の場合は120g~170g程度です。
全体の3分の1が食物繊維や消化管、臓器などの細胞組織、腸内細菌などで
占められていて、残りの3分の2は全て水分で構成されています。
昔は回虫やギョウ虫などの寄生虫を発見するために行っていましたが
今では潜血を調べることが目的になっています。
胃炎や胃潰瘍などで粘膜の表面に炎症や潰瘍ができた場合に出血し
加えて、がんの組織は非常にもろく、また血管が豊富なため
ちょっとしたことで出血が見られ、これを便で捕まえることができれば
主に大腸がんの早期発見に繋げるとされています。