受付開始の8時15分の50分も前に着いてしまい
さすがに病院内はまだ閑散としていましたが、ドックを受ける
この健診センターの受付順ナンバー札はすでに4番でした。
(健診センター入口)
ちょうど8月の今時分に8日間入院して
早期胃ガンを内視鏡的切除術によって取り除いたのは2年前のことでした。
ただし2度にわたる事前の組織検査では悪性と断定されていませんでしたので
"結果として早期胃ガンだった"というのが正確な表現でしょう。
当時の担当K先生曰く、「完全に取り除けました」
そしてその3か月後に再発予防のためピロリ菌除去も行なって
昨年8月の人間ドックでは胃に何ら異常はありませんでしたが
相変わらず「慢性胃炎」から「萎縮性胃炎」に変えられた病名は付いていました。
(慢性胃炎と萎縮性胃炎)
ピロリ菌が胃の粘膜に感染すると炎症が起こり、これが長く続くと
感染部が拡大し最終的には胃粘膜全体に広がります。
この状態を慢性胃炎(ヘリコバクター・ピロリ感染胃炎)と呼びます。
慢性胃炎が長期間続くと、胃の粘膜の胃液や胃酸などを分泌する組織が減少し
胃の粘膜がうすくやせてしまう萎縮が進み「萎縮性胃炎」という状態になります。
そしてその一部はやがて胃ガンに進行していきます。
今年に入り、ごくごくたまに胸焼けっぽさがあり、その旨を
問診票にも記載しましたので、逆流性食道炎と言われるのでは、などと
一抹の不安を感じながら胃の内視鏡検査を受けました。
ピロリ菌除去の際、胃酸の分泌が盛んになるので
中にはそんなケースもあるという説明をK医師から聞かされていたためです。
モニター画面をずっと見ながら今日の担当女医の説明を聞いたところでは
「問題なく綺麗な状態です」とのことでまずは一安心。
もっとも、昨年もそう言われたのに1か月後に送付されてきた健診結果表に
「萎縮性胃炎」と記載されていたのですから、私の場合
慢性胃炎⇒早期胃ガン⇒萎縮性胃炎という順番を辿ってきたので
今後一生、この病名とお付き合いしていくことになるのかも知れません。
ところで、ずっと以前受けていた胃のバリウム検査では必ず
「精密検査を要する」と指摘されたことから、50歳前後以降
最初から内視鏡検査を受けるようになり、それがドックそのものの目的の半分以上を
占めていることは間違いなく、それによって胃ガンの早期発見ができたのですから
我ながら良い選択を継続したものと自画自賛しています。
それにしても、もう何年も胃カメラを飲んでいる慣れから
出し入れの時に喉を通過する一瞬だけ「うっ!」となるだけで
最初の頃のよだれ&鼻水ダラダラ、涙ボロボロがほとんどなくなっています。