このおてんま(お伝馬)の仕事を請け負うと
コース係または旗門員(旗門審判員)を担当します。
コース係は通称"デラ掛け"と呼ばれるコース整備、つまり競技者が
数10秒ごとに滑る間を見計らって横滑りや片プルークなどで
荒れたコースを平らにならす作業をし、一方旗門員は一人で数旗門を担当して
通過選手のビブナンバー(ゼッケンのこと。国際的にはこう呼ぶ)をチェックし
同時に旗門不通過等による失格の報告書を提出する作業を担います。
今回、2日間ともに仰せつかったのはSL(回転)の旗門員。
1日目:晴れ
2日目:曇り
先シーズンに数回は経験しているですが
2日でなんと5つの「DQ」を報告したのは初めてのことです。
〔用語解説〕
DS:Didn't Start。エントリーした選手が出場しなかった時の記録表記。
DF:Didon't Finish。スタートした選手がフィニッシュラインを
通過出来なかった時の記録表記。転倒した場合や
DQして途中棄権した場合などでタイム発表はない。
DQ:Disqualified。旗門不通過などの反則をして失格となる場合の記録表記。
反則した時点で途中棄権するとDFとなり報告書は不要だが
そのままレースを続けた時は、報告書を提出すると
フィニッシュし仮タイム発表後に失格となる。
ただこの中の2番目の旗門不通過をした選手のビブナンバーを見落とし
結局、請負先レギュラーの方に助けてもらうというミスがあったのですが
残りの4件はなんとか責任を全うできて良かった、良かったというものです。
何はともあれ、前走者の一人の有名オーストリア人R.B.の滑りを
2本見ることが出来てちょっと得した気分になれましたし、1日目の快晴によって
タヌキ状の日焼けがかなり進み、いかにもスキーヤーらしい風貌(?)
になれたりと、腐心しながらも楽しく有意義な2日間になりました。