保護猫活動する隠居爺の野菜作りとスキーの日記そして病気の記録

冬場の60日以上はスキー、夏場はそのための体力作り&自給用野菜作り、そして保護猫活動と病気の記録も綴ります。

“外猫“は止めた方が良い全く知られていない理由(その2)

2023年06月18日 | 保護猫との暮らし

室内外を自由に出入りできる猫の飼い方を
止めた方が良い4つ目の理由に気付いたのは、保護猫活動の中で
"野良猫"を保護するために捕獲器を設置している時のことでした。

この捕獲作業をどの自治体も行ってくれません。

それどころか現行の法律に基づくと"外にいる猫"を
住民が捕獲して持ち込むことさえできず、仮に持ち込まれても
引き取りをすべきではないとされているからです。

あるアンケート調査(2015年)でも
73.2%の自治体が「引取りを拒否する」と回答し
「引き取る」と回答したのはわずか5.4%に過ぎなかったそうです。
(例えば高知県県庁のHP

このためその代役を務めているのが各地に存在する民間の
ボランティア団体ということになり「協力員」として
在籍しているこちら肉球クラブもその一つです。

ただこうした団体の主旨は
あくまでネットや譲渡会を通じての「里親探し」であって
捕獲そのものが目的ではありません。

かつては「正式会員」でしたが一度脱会して「協力員」になった
理由の一つがこの捕獲の際の大きな疑問にぶつかったためで
それがそのまま“外猫は止めた方が良い”理由に繋がります。

まずは捕獲の実際の基本的手順はこうです。

1.住民から保護して欲しい外にいる猫の情報がクラブ宛に入る
2.一時預り会員が捕獲に赴く。仔猫はほとんど素手で保護できるが
原則として捕獲器(檻)を設置して捕獲する
3.念のため近隣住民に地域猫でないか確認する(2と同時に実施)
4.獣医の診察・検査を受けさせ未実施の時は不妊化手術を施す
5.ネットや2カ月に1度開催する譲渡会で里親を探すまたは
保護した場所に戻す(TNR)こともある

 

この手順に特に問題はないはずです。

では何が。。。

住民からの情報に基づいて"外にいる猫"を保護するわけですが
実はここに大きな疑問を感じる部分があったのです。

野良猫も転居や高齢化で飼えなくなって捨てられた猫も
はたまた脱走したり迷子になってしまった飼い猫も
その事情に関わらずすべてが"外にいる猫"です。

さらに野良猫や地域猫用にと日常的に置かれている餌を
食べに来るようになってしまった飼い猫の外猫も
間違いなく混在しているはずです。


外にいる猫  1)飼い主あり:外猫・迷子や脱走猫・地域猫
 2)飼い主なし:野良猫・捨て猫

 

マイクロチップを全ての飼い猫に義務付けるであろう何年か後には
昔話に変わっているに違いありませんが、現時点では
情報を寄せた住民も念のため聞き込みをした近隣住民も
もちろん捕獲に赴いたクラブ会員も全くそのの素性の区別が
つかないまま檻を設置せざるを得ないのです。

 

(続く)

コメント
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