保護猫活動する隠居爺の野菜作りとスキーの日記そして病気の記録

冬場の60日以上はスキー、夏場はそのための体力作り&自給用野菜作り、そして保護猫活動と病気の記録も綴ります。

“外猫“は止めた方が良い全く知られていない理由(その3)

2023年06月24日 | 保護猫との暮らし

外にいる猫であっても犬のような登録制度や
放し飼いを規制する法制度がなく飼い猫と野良猫の区別も
できないため、瀕死などの保護が必要な場合を除いて
自治体(行政)による捕獲や駆除はしていません。

個人が自らの飼い猫にしたり別の里親を責任もって探す場合は
捕獲しても良く、保健所や動物愛護センターなど(以降、行政)に
相談すると捕獲檻を借してもらえたりします。

こうした事情もあってでしょうか、里親探しを目的にした
捕獲・保護(以降、捕獲)を許されている
ボランティア団体(以降、ボラ団)に
依頼が来ることになります。

とは言っても飼い猫の外猫と野良猫などとの区別が
はっかりとつかない状況に何ら変わりはありません。

 


(この子は事前情報から完璧な野良猫であることが分かっていました)


(捕獲前。毛並みも決して綺麗とは言えません)

 

なお里親が見つかり難い成猫かつ餌やりがちゃんとされていて
その場所で生きて行かれるとボラ団が判断した場合は
不妊化手術をし桜耳カットしたうえで
同じ場所に戻す場合もありこれをTNRと呼びます。

ただ飼い猫の手術済みも普通は桜耳カットしませんので
野良猫の未手術と見た目は一緒です。

こうしたことから外にいる猫のうち
捨てられた、脱走した、迷子になったなどの
元飼い猫以外の現役の飼い猫の外猫が
誤って捕獲されているケースが少なからずあるはずです。

"はず"と言わざるを得ないのは確認の仕方がないからです。

 

これは捕獲作業の経験がある人にしか分からない隠れた事情で
外猫は止めた方が良い4つ目の立派な理由になるのです。

背景として猫がいなくなって探す飼い主と
捕獲したボラ団との接点がないことが挙げられます。

普通は飼い主が問合せるかも知れない警察の落とし物係や
行政の動物愛護センターなどにボラ団が捕獲した
情報が届く仕組みがないからです。

ただし少数ですがHPを通じて飼い主から直接
問い合わせいただくことはあります。

多くの飼い主は行方不明の猫についての問合せ先を
知らないどころか「(主にオス)猫は旅に出るもの」とか
「死ぬ姿や場所を人に見せない」などの習性によって
「どうせそのうち帰って来る.」と無理やり自分を納得させて
真剣に探すことすらしない方も実は多いのです。

かくして捕獲された飼い主のいる外猫は
運が良ければ新たな里親の下で、運がなく
里親が見つからなくてもボラ団一時預りのままで
完全室内飼い(内猫)として一生を全うすることになります。

これはこれでその猫にとって悪い結果ではないのですが
だったら普段から内猫として飼っていたら帰りを待ち続けるという
こんな無意味な気苦労とは無縁の楽しい猫との生活が
送れるのになぁと思えてしまうのです。

 

【世間で言われている猫の習性】

   ・旅に出る:発情期に相手を求めて外出して戻って来ないこと
・死に場所を見せない:体調不良の時は危険を避け隠れ家で
          回復を待つ間に息を引き取るため

 

【この両者に接点がない】

                        飼い主(がすること)

                         ①警察の落とし物係に届け出る
                         ②保健所、愛護センター等の行政に問い合わせる
                         ③チラシ、SNS等を利用したりして捜索する
                         ④(ほとんどの方は)ひたすら帰りを待つ

                        捕獲したボラ団(がすること)

                         ①住民からの情報に基づき捕獲
                         ②医師の診察と検査、不妊化手術
                         ③SNSや譲渡会での里親探し

 

(続く)

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