ゲイリーマンのカミングアウト的思考

長年サラリーマンしながらLGBT活動。45歳にしてフリー。同性愛者らが自分らしく生きられる社会を地方から目指す。ミラー版

「ベアーパパ」映画祭より

2005-07-28 01:39:59 | Weblog
この映画、雑誌Gメンの主催上映ってこともあってこの「ベアーパパ」熊系のキャストがそろってんだけど、その上映会に集まった人々も熊だらけだった!!

 熊に囲まれ、太ももが俺の胴よりでかいのとか、汗が止まらない人とか、なんだか会場の空気も薄くなってきてるような実感を十分体感するような上映会だった。
 
 で、この熊がねー映画の中では可愛く見えてくる訳よ。

 主役の歯医者、ペドロは金あり地位ありで自由なゲイライフを謳歌している。毎晩飲みに出ては発展、行動的に遊ぶ。恋人にも恵まれているのに特定のパートナーは持たない。
 
 一人身の気ままな生活…そこに2週間限定で姉の息子、9歳の甥ベルナルドを預かることに。

 子供の世話なんかどうすりゃいいんだ!てな感じから乗り悪くスタートする二人。

 2週間と思いきやブットビ行動の姉さん国外で投獄!当分預からなくちゃいけなくなる。でも二人は仲良くなって…。
 
 ゲイの仲間にも囲まれてベルナルドは刺激もいっぱい。

 そこへベルナルドの死んだ父親方のお祖母さんが引き取りたいとやってくる。でもベルナルドは母さんの悪口ばかり言うお祖母ちゃんが大嫌い。
 
 やり手のお祖母さんは私生活の怪しいペドロの身辺調査までしてベルナルドを引き取ろうとい各策・・・ペドロもなんか親の気分になってきて。

 ベルナルドがとっても可愛い。ペドロがエッチするシーンの顔つきが可愛い(たぶん熊系のカワイイってこういうことか、と分かった)出てくる登場人物がハートフルでとってもあったかくなる。

 お祖母ちゃんだけはちょっときつめに描かれていて最後はかわいそうくらいだったけど、人の悪口ばかり言うってのは困り者。

 ベルナルドがゲイの熊おじさん連中に囲まれて、どんどん成長し、いらないことまで!?学んで一人でも強く生きていく様が頼もしい。ゲイにとっての絆は家族以上に仲間だなとも思える、仲間がベルナルドの世話をしていくんだ。

 ぶっ飛び姉さん(ベルナルドの母 すべて訳知り)の発言によるとベルナルドは本人の自覚はまだ無いけれどゲイなのだとか(場内大爆笑)母親がそう思うんだからそうだ!って。

 実際のところ彼がどうなのかは後にティーンエイジャーに育った彼が登場するけれど分からない。ただ、多様性を認める幅の広い青年に育っていってるようだなーとすがすがしく思える。いい映画だった。
 
 上映前にGメン編集長と「外道の家」の漫画家さん、パレード委員長のおかべさんの熊キャラ映画トークがあった。  http://www.tlareleasing.com/bearcub/
コメント
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