ゲイリーマンのカミングアウト的思考

長年サラリーマンしながらLGBT活動。45歳にしてフリー。同性愛者らが自分らしく生きられる社会を地方から目指す。ミラー版

「プロテウス」東京国際レズビアン&ゲイ映画祭2005より

2005-07-31 13:26:20 | Weblog
「プロテウス」
同性愛の罪で孤島の監獄に流された男がそこで出会った黒人男性と恋仲となる。
囚人同士、隙を見て愛し合うのだが見つかってしまう。
そして同性愛の罪で二人は死刑にまでされてしまう。

物語の後半は、なんとか彼らを助けようとする隠れゲイが密かな抵抗するのだが、役に立たない。
最後は生きたまま袋詰めにされて二人は海のそこに沈められるのだ。

ラストはなんとも空しく強烈に胸に迫って言葉が無かった。

つい先日イランで10代の少年同士の同性愛行為によって二人が公開処刑された事件があった。

記事によると処刑された2人は、(おそらく拷問によって)同性愛行為を告白したが、
「大部分の若い人たちは同性愛行為をやってるし、自分達はこれが死刑に値するとは知らなかった。」
と訴えた。彼らは死刑執行までに、14ヶ月間拘留され、228回の鞭打ちの刑も受けたという。

年少側の弁護士が「彼は死刑を受けるには若すぎる」と裁判で主張したが、テヘラン最高裁は死刑を宣告した。
内外の批判に対しても、超保守派の議員が「これはイスラムの法律にのっとった判決であり、彼らにとって当然の報いである。この二人の若者は堕落した不道徳者である。ジャーナリスト達がとやかくいう問題ではない。」とか

映画では18世紀にはこんなだったかと思いながら見たが、現代の今なお同じ境遇で抑圧されているものがいるかと思うとたまらない。

キリスト教の罰で地獄に落ちるとか、映画の時代錯誤な台詞に観客の多くから「エーッ」ってタメ息がもれていた。

後半の裁判の展開まではちょっとカッタルイ映画なんだよね、
二人の男がいまいち俺好みでないこともあって(黒人の彼なんか、ちょっと悪いけど、どうして登場する2人から気に入られるのか分からなかった)
映画だし、すこーし色つけた俳優にして欲しいぞ~って思っちゃったのだ。
コメント
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