ぴろたまごの雑記帳

小さな庭の見える窓辺でつらつら書いてます
草花の写真もアップしていきます

お騒がせ息子の出発

2015-07-12 18:23:43 | 日記

2015-07-12

 長かった梅雨も終盤近くなり、気温も蒸し暑さも最高潮のこの頃。。

ところで、先週半ばからとうとう、夫婦2人だけの生活になってしまった。
思えば完全に2人きりの生活になるのは、新婚時代以来のこと。


 


役場で臨時で働いている間に受けた本採用試験に失敗し、
公務員は諦めて再び就活をしていた息子が選んだ先は、なんと福島!
 
最初に聞いた時は、さすがに引いた。
東日本大震災からまだ4年しかたってない福島に行くということは、
除染関係の仕事をするということで、もう不安しかない。

大体、こっちのハローワークになんで東北行きの求人があるの?って話だ。
 
「どこでもいいから外に出て仕事したらいいんだ」と言ってたダンナも、
「そんな所にわざわざ行かなくても」と前日の夜まで反対していた。

その頃は夕食とか別々に食べていたし、部屋にいるのか不在かもわからない。
ようやく「来週の水曜頃、福島に行くことになったから」とLINEが入った。
 
出発の朝早く、まるで見切り発車するみたいに父親には声もかけず、
荷物を持って「行ってきます」と、外で待つ迎えの車に乗って出て行った。

こちらは原発からも遠いし、津波の心配もない。
大きな地震も火山もないし、台風の被害も少ないホントに平和で温暖な土地。
なのに、わざわざいつも地震で揺れている東北で仕事するなんて・・!

目に見えないものが相手の仕事で、不安を挙げればキリがない。
確かに、誰かが後始末をしないといつまでも手つかずのまま風化して、
そこに住んでいた人たちの故郷は戻ってこない。

元に戻るまで40年はかかるというし、実際はどんな様子なんだろう?
今までの人生を変える大きな転機であり、挑戦には違いないけどー

「そんな所に行ったらお兄ちゃん余計うつになるんじゃないの?」と娘。
もう故郷に帰らず、結婚もできず、内孫も諦めなきゃいけないんじゃないか。
それとも、やっぱり続かなかったと40近くになって帰ってきて、
また1から仕事を探すことになるんじゃないか。
いくら給料よくても、健康を害したら意味がないと、不安は膨らむ一方。

でも、考えてること少しはわかるような気がした。
普通の仕事より高収入で、手っ取り早く仕事について親から独立できるし、
マイナスイメージより興味の方が勝って行ってみたくなったんじゃないか。
まぁ他に仕事がないのなら、今しかない。一度行ってやってみたらいい。
 
朝6時半に出て、夕方6時過ぎにいわき市に着いたと連絡があった。
宿舎の近くは普通に都会で、人が歩き、自転車もバスも車も走っているし、
しごく普通な環境らしいので少し安心した。
安全が確保された上での作業なので心配ないという話だし、
行く前の健康診断もきっちりしていたし、もうなるようにしかならない。

たとえ気休めでも、そう思って無理やり自分を納得させてる私です。
いつまで親は子を心配しなきゃいけないのでしょうかね?
はー(--;)


コメント
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