石橋の山から見る橋梁の景色は、鉄道に興味がない私でも一瞬心持っていかれるほどキラキラ爽やかで雄大な魅力があり、
なるほどマニアならここで撮影するのはさぞ楽しかろうと納得させられる。
こちらは宝寿寺から見た橋梁。
石橋集落は狭い道と漁村と農村が合わさったような古い家並みが趣深い。
この橋梁が向かいの山に吸い込まれる直前の茂みに、石橋の鎮守である子之神社がある。
子之神社入り口の石段。
民家の奥にいきなり現れる。
途中に案内などはなく駐車場もない、地図アプリを頼りに歩くしかない。
社務所の前にお地蔵さんと寛文年代の三界萬霊塔(等の字を使うこともあるそうだ)
かなり古いのに鮮やかなオレンジ色に塗られてるので新しく見える。
神社は石橋山古戦場の山裾にあるので、境内は岩や崖で囲まれてて荒々しい感じ。
割と広いのでお祭りの際には使いやすそう。
拝殿に何か書かれた布があるのが見え、よーく見たら十一面観世音の真言が。
由緒書きなどなく情報は少ないのだが、神社庁によると祭神は大国主命、
新編相模風土記稿によると
「本地十一面観音を置、 宝永七年の棟札あり、 村の鎮守なり、 宝寿寺持、下同…」
だから十一面観世音の真言が書かれていたのか。
これからは本地(本地垂迹説…実は神様は仏様の化身であるという神仏習合の考え方)
のことも考えながら神社巡りしてみるのもいいかもしれない。
木々の隙間から海が見えて気持ちいい。
ところで、子(ネ)之神社という名の神社は南関東から東海地方にかけて多いそうで
十二支のネだったり、根っこのネだったり、意味はハッキリとしない。
現在は子宝や安産にご利益があると言われてることが多いようだけど、昔からそうだったわけではなさそうだ。
これもまた
そのうちに何かわかったら面白いなと思ってる。