一期一会とはよくいったもので
約1ヶ月に渡る四国ツアーの中盤になる徳島で
ある青年と出会った。
日々手を動かしてモノヅクリに向き合う徳島の樽桶職人、
原田啓司さんがイベントの出店業者として参加していたのだ。
彼のつくる寿司桶や風呂桶、漬け物樽、おひつは
徳島で育った杉やさわらなどを使い、タガは竹や銅を使う。
最近では岡山など他県にも進出しているが
基本はモノヅクリの地産地消を邁進している。
かって原田さんは大阪に出て園芸の仕事についていた。
それもわが社のすぐそば、新梅田シティの園芸をする会社にいた。
最近では安藤忠雄氏が緑化設計をし
巨大な緑の壁が新梅田シティの新シンボルとなっているが…
彼の勤めた園芸会社は公共事業が多く、
目指していた園芸職人にはなれないと故郷に戻ったという。
その頃の桶樽はプラスチック製品や中国からの量産品で
手作りのものが途絶えようとしていた。
そこで出会ったのが桶樽職人の師匠で、原田さん22才の時だ。
6年間修行後、2011年に独立。
「もともと桶や樽は直し続けて使うもの」
自分の作っていないものも修理し、さらに腕を磨いている。
原田啓司さん
原田さんは、腰が低く職人らしからぬ青年だが、
ステージで竹を巧みに使ってタガを作る姿は職人そのもの。
では職人とはどんな人を差すのか?
私の親父はマチバの大工さんだ。宮大工ではない。
マチバの大工さんだ。今は引退し、釣り三昧の生活を送っている。
腕がいいのかはわからないが、とにかく仕事が大好きだった。
いったん仕事を請け負うと四六時中、自分の建てる家のことを考えていた。
大好きな酒を飲んでも、大好きなプロレスを見ていても、
ストレスの発散と称して行っていた磯釣り時も、
潜在意識の奥底で仕事を考えていた。
朝も早くから目覚めて現場に出ていた。
黙々と仕事に取り組む姿に惚れる人も多く、口コミだけで仕事をしていた。
息子2人を学費の高い私立大学と専門学校にやったのが自慢だから、
親父としては「我ながらこの腕でよく稼いだものだ」と
感慨にふけるのもよくわかるし、
流石のウツケモノの私も弟も感謝している。
今では釣り三昧の父
その息子が私だから私のDNAにも職人の血が流れている。
夢に見るまで考える。
原田さんも職人だから四六時中、
良いものを作りたいと考えているに違いない。
彼の姿にそれを見る。
私も原田さんの寿司桶を買った。
注文から2週間後、出来上がった寿司桶に
顔を突っ込むと杉の良い香りがする。
手巻き寿司が楽しみだ。
食にとって道具やウツワもまた、旨さの大きな要素だから。
約1ヶ月に渡る四国ツアーの中盤になる徳島で
ある青年と出会った。
日々手を動かしてモノヅクリに向き合う徳島の樽桶職人、
原田啓司さんがイベントの出店業者として参加していたのだ。
彼のつくる寿司桶や風呂桶、漬け物樽、おひつは
徳島で育った杉やさわらなどを使い、タガは竹や銅を使う。
最近では岡山など他県にも進出しているが
基本はモノヅクリの地産地消を邁進している。
かって原田さんは大阪に出て園芸の仕事についていた。
それもわが社のすぐそば、新梅田シティの園芸をする会社にいた。
最近では安藤忠雄氏が緑化設計をし
巨大な緑の壁が新梅田シティの新シンボルとなっているが…
彼の勤めた園芸会社は公共事業が多く、
目指していた園芸職人にはなれないと故郷に戻ったという。
その頃の桶樽はプラスチック製品や中国からの量産品で
手作りのものが途絶えようとしていた。
そこで出会ったのが桶樽職人の師匠で、原田さん22才の時だ。
6年間修行後、2011年に独立。
「もともと桶や樽は直し続けて使うもの」
自分の作っていないものも修理し、さらに腕を磨いている。
原田啓司さん
原田さんは、腰が低く職人らしからぬ青年だが、
ステージで竹を巧みに使ってタガを作る姿は職人そのもの。
では職人とはどんな人を差すのか?
私の親父はマチバの大工さんだ。宮大工ではない。
マチバの大工さんだ。今は引退し、釣り三昧の生活を送っている。
腕がいいのかはわからないが、とにかく仕事が大好きだった。
いったん仕事を請け負うと四六時中、自分の建てる家のことを考えていた。
大好きな酒を飲んでも、大好きなプロレスを見ていても、
ストレスの発散と称して行っていた磯釣り時も、
潜在意識の奥底で仕事を考えていた。
朝も早くから目覚めて現場に出ていた。
黙々と仕事に取り組む姿に惚れる人も多く、口コミだけで仕事をしていた。
息子2人を学費の高い私立大学と専門学校にやったのが自慢だから、
親父としては「我ながらこの腕でよく稼いだものだ」と
感慨にふけるのもよくわかるし、
流石のウツケモノの私も弟も感謝している。
今では釣り三昧の父
その息子が私だから私のDNAにも職人の血が流れている。
夢に見るまで考える。
原田さんも職人だから四六時中、
良いものを作りたいと考えているに違いない。
彼の姿にそれを見る。
私も原田さんの寿司桶を買った。
注文から2週間後、出来上がった寿司桶に
顔を突っ込むと杉の良い香りがする。
手巻き寿司が楽しみだ。
食にとって道具やウツワもまた、旨さの大きな要素だから。
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