株式会社プランシードのブログ

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その534.最近ドローンに凝っている5の5+3(番外編:更なるギャラを求めて!)

2021-10-16 09:14:55 | 制作会社社長の憂い漫遊記

今回は小沢カメラマンから伝授した撮影術を

完全マスターするため、週末に5回目のテストフライトに出た。

小沢カメラマンからの虎の巻は、

(1)レンズには常時NDフィルター16分の1を装着せよ!

  ドローンは目視下での飛行厳守、雨はNG、基本は太陽光下で

  撮影するので16分の1装着は最低限厳守だ。

  雪山や真夏の海岸では32分の1が適正の場合もある。

(2)シャッタースピードは60分の1を基本とせよ!

(3)ホワイトバランスはマニュアルにせよ!

  昼間の色温度は約5500K(ケルビン)、

  朝夕の色温度は約2500Kであることから、

  朝夕をホワイトバランスのオートで撮ると、

  見た目は赤なのに白っぽく映ってしまう。

  ということは夕陽の赤を強調するときはKの数字を

  大きくしていけばよい。

(4)AIR-2Sの絞り(F値)は8Fで固定なのでそれに代わるISOで調整せよ!

  ISOは絞りとは異なりカメラが作り出す光なので上げすぎると

  ノイジー(ザラザラした画質)になる。晴天の屋外ならISO100で十分。

  暗い時は少しずつ上げて様子を見る。

こう書くと、何が基準となるの?はトーシローの発想だ。

小沢カメラマンからの最後の指示は、

(5)微調整はタブレットを見て、上記(2)と(4)を触れ!

ということだ。

なら結局「オートでもいいじゃん!」

あるいは「オートで測定し、その値を固定すればマニュアルでしょ!」

と返すと、「それでは朝夕の赤っぽさは出ないし、

太陽下では若干白飛びして画が締まらない!」とのこと。

要は表現するならマニュアル撮影厳守なのだ。

弟子は師匠には逆らえない。

しかし、「ドローンは賢いのでオートでも綺麗に撮れる」というのが

ドローン販売店のもっぱらの主張だ。

 

今回のテストフライトはまずは朝焼けから。

離陸前に以下の3点を固定する。

(1)ヨシ!

(2)ヨシ!

(3)は、朝焼けなので5600Kヨシ!

(4)と(5)は、離陸してから調整することにした。

 

ドローン離陸!

機体を太陽の方向に向けると朝焼けっぽい。

最高高度にまで上昇させても稜線から太陽は見えないが東の空が紅い。

しかも稜線にそって朝靄が垂れている。

すばやく

(4)を決めてロックオン(録画)。

逆光で絞りこんで撮影しているので稜線はシルエットに映っている。

よけいなモノが黒になり太陽と空が輝いている。

美しい、実に美しい。

ここでドローンを北に向けると斜光だがこれもビューティフル。

カメラの値で変えずにそのまま撮ってみた。

ついでに同じ値でカメラを西に降ってみると

順光なので雲が赤みがかっていい雰囲気だが

地上部分が暗い。もう少し明るくしたい。

こうこうするうちに、太陽が稜線顔を見せたので

再びカメラを東に向ける。カメラの値はまったく同じ。

空に青みが消えて白っぽい空になる。もう少し色温度を上げても良い。

太陽へのドリーインとドリーアウトを撮り、横移動を往復ビンタで撮る。

さらに上下移動を加えた往復ビンタも撮り、自動帰還ボタンを押す。

テストフライトを繰り返す私は、自動帰還ボタンを押し、

目視できる頭上まで来たら、手動で降下・着陸させるようになった。

つまり素手でドローンを受け取る着陸もマスターしているのだ。

「それがどうした、鷹匠じゃあるまいし・・」

と思うのはトーシローだ。

鷹匠キャッチをマスターすれば常にホームポイントが移動する船上でも

ドローン撮影をし、帰還させることができるのだ、参ったか!

 

場所を内陸がわに移動して(車で4~5分移動)、山影に到着。

裾野には田んぼが広がるので、田んぼナメの山影から出る朝陽を撮る。

さらに高度を上げながら山にぶつからないように

太陽に向かうショットを収める。ISOを変えてみると太陽の輪郭がクッキリ。

山を越えると谷になっており、朝靄が立ち込めている。

お~なんと美しい。

しかしドローンは逆光で全く見えない。

目視では鉄塔が無いのを確認済みだが、

タブレットにも鉄塔も電線も見えない。

高度はもうこれ以上上昇できない位置を前後左右に飛ばして撮影している。

ふと不安になり自動帰還ボタンを押すとタブレットの画面が

180度回転しているのがわかる。

一旦録画ボタンでOFFにはしたが、再びRECして西の風景を撮る。

しばらくすると、ブーという音が聞こえてくる。

AIR-2S(まだ愛称を付けていないので製品名)は、

帰還時は頭上まで最短距離を最高速度で戻ってくる。

ご主人様に早く会いたいとダッシュでもどってくる。

そして頭上に到着するとカメラをチルトダウンして私をとらえる。

私をとらえると高度をユルリと下げて目線近くになると

一旦ホバリングして警告音と共に着陸する。

実にかわいい相棒なのだ。

 

このブログ#ドローンに、川村元気氏の小説の一文を引用した。

「人がコントロールできないものが3つある。命と愛と金」に

私がドローンを付け足したが、ドローンはコントロールしかけている。

ただし油断は禁物。

いつ何時、いかなる理由で墜落するかわからない。

まさにこれは愛の始まりではなく、愛の終わりの始まりなのだ。



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