《空に海が無かった》
かげろう風の逃げる緑陰
行き交う老女の背も 脚も潔い
嬌声の主は金髪の天使たち
朱色の差し色 厚化粧する鳥
白い肌に絵を描く若者の一心
封印された記憶の窓は閉じたまま
狂気の花時 一途な囀り
そしてまた 日常に戻る
憬れ尽きず そよ風に乗せる
抱え込む現心はいつも 他愛もない
知らずして死ぬよりはまし
今ここに居る不可思議
深く吸い込む 彼方からの声・・・
もはや思う事も 願う事も 無くなったから
居心地の良さに返す言葉もない
「寂しいのは良い事だ」ときりんがつぶやいた
かげろう風の逃げる緑陰
行き交う老女の背も 脚も潔い
嬌声の主は金髪の天使たち
朱色の差し色 厚化粧する鳥
白い肌に絵を描く若者の一心
封印された記憶の窓は閉じたまま
狂気の花時 一途な囀り
そしてまた 日常に戻る
憬れ尽きず そよ風に乗せる
抱え込む現心はいつも 他愛もない
知らずして死ぬよりはまし
今ここに居る不可思議
深く吸い込む 彼方からの声・・・
もはや思う事も 願う事も 無くなったから
居心地の良さに返す言葉もない
「寂しいのは良い事だ」ときりんがつぶやいた