九割の理不尽と一割の冥利で紡ぎながら越冬完了。
人柄のよい心だてを崇め
無垢清純な立志を褒め
差し出された生贄を享受する鳥のようだ。
通りすがりで交差した人と挨拶を交わし
道すがら知人の清がしい暮らしぶりを目視
旅に聴いた海鳴りを耳に残した。
さりげない善意の印しに合掌
ウトナイ湖に向かう白鳥との送別
此処に在る冥利の幻影を 繰り返し念写した。
世紀を生きた証しは今朝の蒼穹
絶え間なく囁き続ける風の悲鳴を銘記し
、
時ならぬ雪華の乱舞に一驚する。
わたしはガラスを磨き窓を開き
深く鎮み込んだままの道を探さねばならない
混沌の季節の終章の心地よさに浸りながらも
迫りくる声なき声を聴き取るのだ
気まぐれなわたしの足をくすぐるのは誰?
丸い背中に息を吹きかけてよ 再びの季節よ。
わたしはまだ残雪の下に埋もれているのだが。
、
人柄のよい心だてを崇め
無垢清純な立志を褒め
差し出された生贄を享受する鳥のようだ。
通りすがりで交差した人と挨拶を交わし
道すがら知人の清がしい暮らしぶりを目視
旅に聴いた海鳴りを耳に残した。
さりげない善意の印しに合掌
ウトナイ湖に向かう白鳥との送別
此処に在る冥利の幻影を 繰り返し念写した。
世紀を生きた証しは今朝の蒼穹
絶え間なく囁き続ける風の悲鳴を銘記し
、
時ならぬ雪華の乱舞に一驚する。
わたしはガラスを磨き窓を開き
深く鎮み込んだままの道を探さねばならない
混沌の季節の終章の心地よさに浸りながらも
迫りくる声なき声を聴き取るのだ
気まぐれなわたしの足をくすぐるのは誰?
丸い背中に息を吹きかけてよ 再びの季節よ。
わたしはまだ残雪の下に埋もれているのだが。
、