私が壊れる前兆か
やたらと周辺機器に不具合が起きる
定位置から観るサンピラーと折り合いをつけながら
どうかこの光源を消さないでと呟く
天蓋を満たす無邪気な星々は
館に移り住む人にも優しかったか?
傷ついた夢を抱えた闇の世紀照らす七日月よ
嘆き歌を聴きながら あられもない老いをも晒す光は要らない
昔を想う純情はあわあわと遠ざかる
輝きもなくしらじらと青ざめたまま かすかな残渣を匂わせる
忍び寄る私を脅かすあでやかなものたちよ
ひっそりと進む劣化がたてる軋み音 腐蝕 破砕 昇華・・・
細胞が消えてゆく
眼も疲れた
耳も疲れた
異界が待っている