無機物に内包される有機物：密封という名のエクスタシー

外気から保護され、隔離され、そこに脆く、柔らかく、あるいは暖かく血の通った生命があったとしても、私には触ることは「許されない」。そこに明らかに存在するのに、私の属する世界から遮断されているという非現実感。冷たく透明な無機質の「箱」に閉じ込められた彼らは、みな目眩がするほど愛しい。 . . . 本文を読む