映画の建築物の様式は、どことなくエキゾチックで、微妙なイスラム様式を感じます。映画1作目にガンダルフが古文書を調べにミナス・ティリスへ行くシーンで、夕焼けのミナス・ティリスが映りますが、イスラム様式の影響の強いスペインのグラナダを思い出させます。王宮の中はモノトーンで構成され、白い御影石と高いルーフ、飾りの無い黒いコラムは、思いっきりケルトで力強くかつ温もりを感じるローハンの王宮に対して、冷たく気高く洗練された印象を受けます。 . . . 本文を読む
ボロミアはなぜ死ななくてはならなかったのか。ゴンドールの首都ミナス・ティリスの部隊ホワイト・タワー指揮官、ボロミア。しかし彼は、そのタフな外見とは反対に繊細で、良くも悪くも「誰より人間らしい」男でした。その屈託のない笑顔と、勇敢さの裏の「人間としての弱さ」。強ければ強いほど、明るければ明るいほど、その「弱さ」が引き立つ、そのために彼は物語上重要な「人間の弱さ」を象徴するものとして、死ななくてはならなかったのではないでしょうか。 . . . 本文を読む
熱血体育会系の兄に、思慮深く忍耐強い優等生の弟・・・しかし戦乱状態であったMiddle-Earth3000年ごろでは、勉強好き優等生より剛毅な体育会系のほうが一般評価が高かった訳ですね。ファラミアを語るとき、ボロミアの影響抜きで語ることは不可能なのです。ボロミアとファラミアは、コインの裏と表なのですから。 . . . 本文を読む
フォン・トリアー・ワールドへようこそ。この映画は私にとっての「インスピレーション・ブースター」の1つ。いまでこそ有名なデンマークの監督ラース・フォン・トリアーの監督作品(ダンサー・イン・ザ・ダークで有名になりました)で、なんの前情報もなく映画館で最初に見たときの衝撃は忘れられません。エンディングの水中を漂うイメージは特に、いまだ私の心の底に澱のように留まったままです。 . . . 本文を読む
写真増強しました!(9/14)
お目当てのカール・アーバンは、まだ幼さを残したお顔にぴかぴかの金髪で、ま、眩しい!ヘブンの幼ななじみ、ストリップバーのボディーガードのSWEEPER(スィーパー)役です。ヘブンに好意を寄せているのですわ。端役ですが、とっても印象に残る役で、やたら強い。片手で客の手をひねってタクシーに放り込むところなんか、「うそだろー」のシチュエーションですね・・・ . . . 本文を読む
アイリッシュのニール・ジョーダン監督とスティーブン・レアのコンビによる、風変わりなラブストーリー。何の前情報もなく海外の映画館で見て、あるシーンで文字通りイスから落ちそうになりつつも(だって無修正ですのん)、大お気に入り映画のひとつとなり、ニール・ジョーダン監督とスティーブン・レアをしっかりと脳裏にに焼き付けることとなった記念すべき作品。 . . . 本文を読む