ストーリーを読むと「ゴースト」の英国版か?っておもうでしょ?違います。「ゴースト」のセンチメンタルで嘘くさいハリウッド的感動はここにはありません。押さえた感情表現と、舞台演出のような演出、上品で知的なユーモアで構成された、見終わった後もいつまでも心に残るような名作です。ジェイミーが現れた理由は最後のシーンで明かされますが、この映画のテーマは、「喪失と再生」。 . . . 本文を読む
Harry Potter and the Prisoner of Azkaban(2004)
ねたばれ注意
ハリー・ポッター第3弾、原作者ローリングもストーリー作りに馴れて来たのか、物語に俄然深みが増したこの「アズカバンの囚人」。長い原作を一本の映画にまとめつつ、前作2つを踏まえ、映画としての面白さと、原作ファンの納得を満たすという芸当に成功しているのかどうか? 原作「アズカバンの囚人」を読んで . . . 本文を読む
結構話題になった英国産ラブコメディー。ストーリーはよく出来ています。複数カップル(6組位)が出て来、いろいろ起りつつ、ストーリーが展開していくオニムバス形式ですが、混乱することも無く最後まで安心して見ることが出来ます。どの話も状況が違い、男女の愛だけではなく友情も挟み、役者も旬の人ばかり揃えているから見ごたえがあります。 . . . 本文を読む
誰もがブルース・ウィリスの存在を知った、アクション・ムービーの超大作。今見てもその無駄のストーリーは省略。常に冷静沈着かつ極悪非道の切れ者ハンス・グルーヴァーをイギリス以外では無名だったアランが演じます。相変わらず少々子供っぽく、常にユーモアを忘れないヒーロー、マックレーン刑事をブルース・ウィリス。NYPDの問題児ブルース対、テロリストあがりのクールな泥棒アランの対決がこの映画の本筋です。 . . . 本文を読む
この映画、一般には随分と評価が低い様ですが、私はとてもいい映画だと思います。ギリシャ悲劇を思わせる人生の残酷さと赤裸々な現実を、演劇という人生の縮図のような世界を舞台に、少女ステラの成長を通して描くドラマであり、「ハッピーエンドではないから」「結末が残酷だから」「後味悪いから」とこの映画を敬遠する方は、ハッピーエンドの映画でないとだめですか?劇団の裏のごたごた人間模様なんぞ、そもそもマニア向けなんですから・・・ . . . 本文を読む
随分いい加減なプロットの犯罪コメディ。スーザン・サランドン、ハーヴェイ・カイテル、ロッド・スタイガー、メアリー・エリザベス・マストラントニオ、ケヴィン・クライン、そしてアラン・リックマンと結構出演者が大物揃いなので、ストーリーが大したこと無い場合、出演者の演技バトルを見せてもらうか、コメディとして笑わせてくれるかしてくれればよいのですが、そうでもなく、なんとも中途半端な映画です。 . . . 本文を読む
2004年HBO製作の実話を元にした医療ドラマです。まだまだ人種偏見の強かったころのアメリカ南部で新生児の心臓手術を開発した教授(アラン・リックマン)と、その助手(モス・デフ)の物語。医療ドラマでは有りますが、メインは才能有る黒人青年が、人種偏見と仕事への情熱に挟まれて苦悩するストーリー。モスは銀河ヒッチハイク・ガイドにも出ていました。なかなかハンサムだし、たしかに俳優としても才能があると思います。涙もろい私は、アランの最後の告白時と、モスの肖像画のシーンで涙止まらず大泣き。今までで一番泣けたアラン・リックマン出演作品。
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曲者ティム・ロビンスの選挙コメディ。ティム・ロビンスは私のお気に入り!大抵が一癖二癖あるキャラクタで、見て損のない作品しか出ていません。(まだ見ていない作品もあるのでそういいきれないですが。)この作品も、アメリカの政治家候補者の選挙活動をおちょくった皮肉たっぷりの作品です。アメリカの選挙活動ってなんかヘン、と感じていた私は、この映画を見て「アメリカ人でもそう思っている人がいたんだ!」と感激。 . . . 本文を読む
「アイルランド独立の英雄」として一般的には知られる、激動の時代を生きた青年の伝記映画。アイルランドの状況についてご存知ない方でも、この映画を見れば彼が母国アイルランドの為に命を捧げた「愛国者」であった事は、理解していただけると思います。この映画を見ようという人は知っているはずのIRAというテロ組織、現在は理念を口実にした人殺しの集まりですが、アイルランドの独立戦争時は、英国からの独立を勝ち取る為に戦うレジスタンスの集団でした。簡単に言えば、コリンズは当時のIRAを先導し、結果的にアイルランドを独立に導いた人物です。 . . . 本文を読む
アラン・リックマンはこのラスプーチン役で、エミーとゴールデン・グローブのTV映画主演賞を受賞。世界的に演技派、セクシー男優としての地位を確立しました。たしかにその演技は画面から飛び出そうな迫力。粗暴で野性的、エキセントリック、そして子供のように純粋な男を演じ、そのカリスマ的魅力に画面から目が離せません。 . . . 本文を読む
デンマークの子供向けアニメ。がきんちょ3人が教授(いつも陽気なテリー・ジョーンズ、モンティ・パイソンの。)の薬を飲んで、魚になってしまいます。(というか、日本じゃクラゲとヒトデは魚じゃないって)48時間以内に人間に戻る薬を飲まないと、3人はもう2度と人間に戻れないのです。 . . . 本文を読む
宇宙の真理とは?究極のマシンが出した答えは「42」。答えじゃ無くて、その理由が知りたいんだよーと設計されたある「物体」とは?
原作を読んだのは随分昔のことですが、原作の曲者ぞろいのキャラクターたちと、ナンセンス度と不条理度とパイパー度を忠実に映画化してくれています。明らかにアメリカ製エンタテイメントSFとはテイストが違い、モンティ・パイソン系ギャグにミュージッククリップのセンスを足したような新境地SFで、最近の超大作SFとは対極にある作品と言えます。そもそも比べる事が無意味。 . . . 本文を読む
あの大ベストセラーファンタジー2作目の映画化。原作は、がきんちょが徹夜してまで早く読みたがるほど面白いかどうかは別として、映画は一作目と同じ監督による、一級のアメリカン・エンタテイメントと言えましょう。だから1作目の流れで安心して楽しめます。相変わらずの贅沢キャストで、今回は特にケネス・ブラナーがメインゲスト。決してハンサムではない彼が、なぜあのもて男役?でも芸達者な彼ですから、楽しそうに胡散臭い . . . 本文を読む
BBC制作のミニTVシリーズ。18世紀初頭のイギリスの田舎町バーチェスターの人間模様を英国国教会人事を中心にコミカルに描いたドラマです。主人公は頑固だが人のいい、聖歌隊の指導をするおじいちゃん牧師ドナルド・プレゼンス(あの大脱走の。目が見えなくなって最後に死んじゃう証明書偽造者役の人です。ああ、あのシーン本当に泣けました・・・)と、その長女の婿、未亡人の次女。その3人を悩ませ、平和なバーチェスターを混乱の渦に巻き込む新任司教の鬼妻と司教付き牧師(アラン・リックマン)。
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アラン・リックマンはジョン・ギッシング役で、うるさく陰険な、主人公にとって悪夢のような同僚役。主人公をドアでノックアウトするは、イスにおしっこするは、お茶噴出すは、こんな強烈なキャラはドグマのメタトロン様以来?個人的には笑える悪役がはまり役のアラン・リックマンだと思うので、予告編でのひどいやつ度にわくわくしてしまいます。 . . . 本文を読む