ORGANIC STONE

私達は地球を構成する生命を持った石に過ぎないのですから。

仮想体温:U2 3D(2009)

2009-04-30 19:34:54 | 音楽:オルタナティヴ、プリーズ!
U2 3D(2007)

U2 2006のVertigoツアーを3Dで記録したライブ映画。私の映像体験中、最も革新的で見ごたえある3D映画。目が疲れて頭が痛くなる問題はありましたが、実際にライブを見るのとはまた違うリアルな臨場感は、それを補って余りある衝撃の体験です。

U2のファンでなくても実写3Dライブを体験すれば、3Dがこれからの音楽ビジネスに欠かせない技術になることは予想がつきます。ライブ映画はこれで新しい次元に移ったことは間違いない。まるで目の前で生きているように歌い、演奏するメンバー、スタジアムを埋める観客の信じられない様な奥行きと躍動感。ボノがこちらに手を伸ばせばあまりのリアルさに思わずたじろぎ、ドラムを無心に叩くうつむいたラリーのうなじに体温を感じる「生身の体がそこに存在する」仮想体験。彼らのライブのコンセプトが彼らの持つ魂(スピリット)を伝え、その場にいる観客と共有することだとしたら、このU23Dでそれは十分成功していると思います。



ボノが空中に絵を描き、歌詞が空から降ってくる様なPVでよくある映像処理も、3Dになるとこんなに違うのか・・・奥行きのあるライブ実写の中に立体的に挿入される3Dエフェクトのすばらしさは、絶対!!体験しないと分かりません。

映像以外にもライブ自体のすばらしさがあるのですけれど、そこのところ霞んでしまうほど映像が衝撃的だったので、見終わってからしばらく呆然としてしまいました。もちろんSunday Bloody Sundayのかっこよさ、Where The Streets Has No Nameのあの舞い上がるようなイントロ(泣くかと思った・・・)、ボノとアダムがキスしたり(おっさん同士キスするのはほほえましい?どうなの?)、ファンなら絶対大満足でしょう。



新しいサウンドのみならず、新しいメディアやテクノロジーを積極的に取り入れるU2。彼らが世界で始めてライブを3Dで撮影していると聞いたときは驚きと共によく決断したなあ、と思ったものです。実写3Dは技術的にもコスト的にも大変なはず、しかも取り直しのきかないライブですからね・・事実、このプロジェクトで使用した3Dカメラとクルーはひとつのプロジェクトとしては前代未聞の数だそう。
こんなことするバンドはU2かRADIOHEADか、はたまた百歩譲って30 Seconds To Mars位?3Dジャレッドを想像してうっとりしてしまいましたわ。
もちろんMCRで作ってくれたらねえ・・・凄いだろうねえ(遠い目)

U2ファン、あるいは3Dに興味がある人は間違いなく必見の映画です。

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2 コメント

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こんばんは! (masa)
2009-05-05 02:13:48
こんばんは!

3dってメンバーが飛び出す?
どんな感じなのか見てみないとイメージできません。
でもそんなにスゴいのなら見てみたい!
調べたけどこちらには来ないみたいです。
映画館が限られるのかなあ
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立体 (ptd)
2009-05-06 10:53:22
masaさん今日は。

そうなんです飛び出すんです。
気持ち悪いくらいです。
是非体験していただきたいですけれど、
上演できる映画館が限られるのは本当ですね。
こればかりはDVDで見てもだめですから・・
う~ん残念!
返信する

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