黙示録、一丁！：MUSE/ABSOLUTION(2003)

MUSE/ABSOLUTION(2003)

英国ディヴォン出身の３人組。久々にまとめ買いしたCDの中の一枚、あまりのかっこよさにぶっ飛びました、はい・・・今世紀に入ってからというもの、あまり熱心に新規お気に入りを探す努力をしてこなかった私ですが、KEANEを買った時にアマゾンUSのリストマニアで２人がお勧めしていたので買ってみました。やっぱりリストマニアは為になりますね。

HARD ROCKを基調にRADIOHEADやその他プログレ系に似た変調を行う独特のスタイル。ヴォーカルは恨みが籠ったような重厚さに、時に裏声でメロディーをなぞったりで、そこにピアノが絡んだりします。スマパンくらいHARDだときついのですけれど、こちらはメロディーが美しく、暗めではありながらキーボードのパートが生きています。ソングライティングをギター＆ヴォーカル＆キーボードのマシューがしているからでしょうか？特に好きなのが「Hysteria」「Thoughts of a Dying Atheist」。死に行く無神論者の思考、ですかぁ。もうタイトルからどうしましょーて感じです。疾走感と、霊気ただようコーラスのコラボレーションです。また、「Endlessly」は、バックのオルガン風キーボードやちょろりんと入る弦のパートがクエイ兄弟の映画を思い出させるのですよね・・。暗く美しい、そしてちょっと恐い世界ですね。この曲は歌詞も「君に決して見せない僕の部分、唯一決して見せることはない」とか、クエイ兄弟風です。だから気に入ったんでしょうね、私・・・

Hysteria、PVは本当にかっこいいです。彼らのライブシーンに重なる飛び散る血小板に神経細胞、後半ライトの残像のあたりのふわっとした動き。お金掛ってないけどセンスであれだけ素晴らしいものができるってことです。イメージを視覚化することって、お金や技術の問題よりもアイデアや見せ方なんですね。センスのいい作品見せていただきました！
Hysteria

アルバムリスト
* Showbiz (1999)
* Origin of Symmetry (2001)
* Hullabaloo (2002)
* Absolution (2003)