アタック! オブ モモヒキ青年隊：Pretty.Odd./Panic! At The Disco

Pretty.Odd.(2008)/Panic! At The Disco

ダメです！このバンドだけはファンになりたくないんです！だってファンになったら、見事にNMEアワード２００７「最悪バンド」ノミニーの全部のバンドのファンになることになるから。それだけは避けたかったのに！

Panic! At The Discoはラスベガスで２００６年に結成された、Fall Out Boyで有名なラーメン一家のちょいと芝居がかった雰囲気のエモ系パンクバンド。一番年上のメンバーが２１歳、あとは２０歳という若いバンドです。ファーストアルバムの方は買ってはみたけどもう捨てようかと思ったくらい没個性でした（捨ててないけど）。音やヴォーカルがFall Out Boyにそっくり（ヴォーカルは瓜二つってやつ）で．．．見た目はなんだか奇妙な雰囲気のあるバンドではありましたが。しかしこの３月２１日に発売された２枚目で方向転換です！以前からPOPでキャッチーな曲を書いていましたが、今回はエモ色Fall Out Boy色抜きの誰が聞いても明確なThe Beatles「サージェント・ペッパー」風の英国式POP。明るいブラスとコーラス、POPな中にも階調をシフトさせたりする一種の奇妙さはエモ時代の名残か？それがまたレトロでキモ可愛い妙なルックスといい具合に同調して、「奇妙（odd）で可愛い（Pretty）」のタイトルとおりのマスターピース完成。ヴォーカルのブレンダン君はソウルフルで伸びのある豊かな声ですし、この方向転換は大成功でしょう。


デザインも可愛いぢゃないか。

どことなく違和感の有るカラフルな雰囲気と芝居がかったPV、不思議な歌詞満載のこのアルバム、かなり売れるはずです。ファーストシングル"Nine In The Afternoon"が気に入ったら、アルバムを買っても間違いないでしょ。私のお気に入りは"The Piano Knows Something I Don't Know"。「ピアノはおれの知らない事を知っている」なんて、題名も奇妙で面白いし。

"Nine In The Afternoon"明らかにThe Beatles風味を奇妙な味付けで。このオヤジのモモヒキ？みたいなパレード衣装はなんなんでしょうねぇ・・・

"mad as rabbits"チープなキーボードとチープなPVの作りが６０年代っぽい。