The Load Of The Rings: The Two Towers (2002)
ボロミアを語ったら、弟ファラミアも語らねばなりますまい。兄と同じく、ミナス・ティリスの指揮官である弟ファラミア。彼は学者肌の男ではありましたが、武芸に優れ、勇敢な戦士であり、指揮官としても優秀でした。忍耐強く、知恵もあり賢者でもあったのです。もしかすると兄ボロミアより、指導者としては優れていた可能性があります。
執政官デネソール2世がボロミアに、エルロンドの会議に参加するためにリーベンデールへ赴く様命じた時、ファラミアは自分が赴くつもりでした。いろいろな意味で兄ボロミアに行かせたくなかったのです。ファラミアには、熱血で単細胞の兄は、指輪の魔力に捕われてしまうのではないか、と危惧していたのかも知れません。なぜなら彼は、ミナス・ティリスの古文書を調べ、指輪のことも研究していたからです。映画では、「兄さんがいやなら僕が代わりに行く」ぐらいの軽い口調で語られましたが、実際はかなり本気で行く気です。彼は自分なら「会議でいい知恵を出せるもんね、兄貴より。」なんて考えていたのではないでしょうか。もちろん父はファラミアを買っていませんから、そんな重要な役を任せるのは兄ボロミア以外に考えられず、ファラミアの要望を一言で却下します。また、旅は非常にハードで、ファラミアには無理だったかもしれません。
モンドールの闇に蝕まれ妻フィンドリアスを無くし、それ以来ふさぎ込むようになった父デネソール。兄弟が母親を亡くしたのは、ボロミア10歳、ファラミア5歳の時でした。それ以来、どちらかと言えば内向的なタイプである弟ファラミアを、ボロミアはいつも守ってきました。武芸に優れ、人望も厚く明るい性格だったボロミアに比べ、おとなしい弟ファラミアは、何かと比較され、父のお気に入りはいつもボロミア。弟ファラミアも、兄を尊敬し、彼らの兄弟の絆は誰よりも強かったのです。残念ながら父は最期までファラミアと和解することはありませんでしたが。弟ファラミアはそれでも、父の意思に従おうとします。まるで亡き兄ボロミアの代わりを果たそうとするかのように。映画第3作目で「ボロミアの替りに私が死んでいればよかったと?」とファラミアが父に尋ね、父デネソールは「そうだ。」と答えるシーンがありますが、あのシーンで拳を握り「が、がんばれファラミア」と呟いてしまったのは私だけでしょうか。映画のファラミア役のデビッド・ウィンナムも知的でけなげなイメージがぴったりです。
原作でもこのシーン、悲しかったです。また原作では、エオウィンに告白する個所がありますが、涙もろい私は、泣いてしまいました・・・
熱血体育会系の兄に、思慮深く忍耐強い優等生の弟・・・しかし戦乱状態であったMiddle-Earth3000年ごろでは、勉強好き優等生より剛毅な体育会系のほうが一般評価が高かった訳ですね。ファラミアを語るとき、ボロミアの影響抜きで語ることは不可能なのです。ボロミアとファラミアは、コインの裏と表なのですから。
ボロミアを語ったら、弟ファラミアも語らねばなりますまい。兄と同じく、ミナス・ティリスの指揮官である弟ファラミア。彼は学者肌の男ではありましたが、武芸に優れ、勇敢な戦士であり、指揮官としても優秀でした。忍耐強く、知恵もあり賢者でもあったのです。もしかすると兄ボロミアより、指導者としては優れていた可能性があります。
執政官デネソール2世がボロミアに、エルロンドの会議に参加するためにリーベンデールへ赴く様命じた時、ファラミアは自分が赴くつもりでした。いろいろな意味で兄ボロミアに行かせたくなかったのです。ファラミアには、熱血で単細胞の兄は、指輪の魔力に捕われてしまうのではないか、と危惧していたのかも知れません。なぜなら彼は、ミナス・ティリスの古文書を調べ、指輪のことも研究していたからです。映画では、「兄さんがいやなら僕が代わりに行く」ぐらいの軽い口調で語られましたが、実際はかなり本気で行く気です。彼は自分なら「会議でいい知恵を出せるもんね、兄貴より。」なんて考えていたのではないでしょうか。もちろん父はファラミアを買っていませんから、そんな重要な役を任せるのは兄ボロミア以外に考えられず、ファラミアの要望を一言で却下します。また、旅は非常にハードで、ファラミアには無理だったかもしれません。
モンドールの闇に蝕まれ妻フィンドリアスを無くし、それ以来ふさぎ込むようになった父デネソール。兄弟が母親を亡くしたのは、ボロミア10歳、ファラミア5歳の時でした。それ以来、どちらかと言えば内向的なタイプである弟ファラミアを、ボロミアはいつも守ってきました。武芸に優れ、人望も厚く明るい性格だったボロミアに比べ、おとなしい弟ファラミアは、何かと比較され、父のお気に入りはいつもボロミア。弟ファラミアも、兄を尊敬し、彼らの兄弟の絆は誰よりも強かったのです。残念ながら父は最期までファラミアと和解することはありませんでしたが。弟ファラミアはそれでも、父の意思に従おうとします。まるで亡き兄ボロミアの代わりを果たそうとするかのように。映画第3作目で「ボロミアの替りに私が死んでいればよかったと?」とファラミアが父に尋ね、父デネソールは「そうだ。」と答えるシーンがありますが、あのシーンで拳を握り「が、がんばれファラミア」と呟いてしまったのは私だけでしょうか。映画のファラミア役のデビッド・ウィンナムも知的でけなげなイメージがぴったりです。
原作でもこのシーン、悲しかったです。また原作では、エオウィンに告白する個所がありますが、涙もろい私は、泣いてしまいました・・・
熱血体育会系の兄に、思慮深く忍耐強い優等生の弟・・・しかし戦乱状態であったMiddle-Earth3000年ごろでは、勉強好き優等生より剛毅な体育会系のほうが一般評価が高かった訳ですね。ファラミアを語るとき、ボロミアの影響抜きで語ることは不可能なのです。ボロミアとファラミアは、コインの裏と表なのですから。
ボロミアは戦い好き、ファラミアはインテリって感じですね。
原作では弟君の方が人気有るみたいですね。けなげですから・・・映画ではどうなんでしょ・・やはりファラミア?なんでしょうか。多分。
私にとってはどちらも愛すべき登場人物です!