大阪発達支援センターぽぽろブログ ぽぽろ番

ぽぽろはNPO大阪障害者センターの子育て・教育支援部門です。
大阪市鶴見区今津北にあります。

衝撃の報告

2010年12月12日 | 専攻科・学ぶ作業所
 今日は全国専攻科研究集会で近江八幡までスタッフのShaくん、ヤンクラ生のOoくん、Oriくんの4人で参加してきました。また、唯一現役教師でぽぽろに相談員として加わっておられるSeさんは50人が参加された本人の集い①(「すきな子がいるけど、どうすればいいの?」)にコーディネーター役として参加。
 Shaくんはそのアシスタント役で、Ooくん、Oriくんは当事者として参加。

 これは集会の様子。
 下は本人の集い。「一方的に電話かけるのはいい?」と言う話の中でしつこく電話をかけまくる役を演じているShaくんです。






 午後の分科会も本人分科会に参加したOoくんはいっぱいしゃべれて満足だったようす。かなり響き合う仲間もいて世界が広がったようです。

衝撃だったのは韓国の広州大学特殊教育科教授のギムサムソプ教授の記念講演でした。韓国では2007年に新しい法律が制定され、翌年から教育年限を延長し専攻科が次々に設置され特別支援学校では5割を越えて広がり次々に続けているとのこと。もっと驚いたことは通常学校・高校に特別支援学級が設置されており、ここでも専攻科が広がっているとの報告です。韓国は知的障害のある人への教育保障という制度の確立という点で欧米を一気に飛び越したわけです。これによって就職率も高くなったということです。
 教育改革をすすめた力はPTAの運動だそうです。
 お隣の韓国でできたことが日本でできないはずはありません。元気をもらった講演でした。
 今日は松原市との話し合いです。暮れまで休みはとれそうにありません。


専攻科を作って下さい!

2010年12月09日 | 専攻科・学ぶ作業所
 Miさんの今日のヒューマンウエーヴでの発言原稿を載せておきます。


 私は、高槻市から来ましたMiです。
 私の言葉は聞き取りにくいので代読してもらいます。

 私は、3年前に養護学校を卒業して、作業所で働いています。
 高等部の3年間は、とっても短かったです。私は、分かるのにとても時間がかかります。ゆっくりと教えてもらったら、分かることは、いっぱい増えます。
 度々入院しなければならないし、ゆっくり教えてもらっていたので、学校で学ぶ時間は、足りませんでした。

 作業所が休みの時にヘルパーさんと一緒に出かけたいけど、どこに行ったかいいのかよく分かりません。自分が今も、、これから先も何をしたいのか、何をしたらいいのかも、考えているけど分かりません。
 作業所に入る前にもっとゆっくりとあせらずに色々なことを学べて、自分のことも考えられるような場所が欲しかったです。自分のことは、自分で考えられる様に勉強したいです。

 今、私は、作業所で働きながら、週に1回ぽぽろのヤングクラスに行っています。
 そこで、パソコンやキーボードの練習をしたり、スタッフの人やメンバーと一緒に考えて色々な挑戦をしています。自分では、何もできないけど、メンバーに助けてもらって、いろいろな経験ができて、みんなからたくさん学んでいます。

 私みたいにゆっくりと教えてもらったら、色々なことが分かる人が支援学校には、たくさんいます。
 高等部に専攻科を作って下さい。



 今日はヤンクラの日です。
 しかし、午前中はおりチュウさんのPC教室を中止にして第20回ヒューマンウエーブに参加しました。
 そして、集会での発言デビューはヤンクラ(ヤングクラス)生のMiさん。支援学校での生活などをふりかえりながらもっとゆっくりじっくり学べる機会が欲しいと、支援学校高等部に専攻科を設置してほしいという訴えをしました。途中から代読をしたのは同じくヤンクラ生のTaさんです。
 ヤンクラたちも応援団で一緒に前に並びました。



 約40名で参加された生野聴覚支援学校のお母ちゃんたちの代表(大阪障害児・者を守る会生野聴覚支援学校支部)は、聴覚障害のある子どもたちの困難さを集会参加者にも分かるように説明しながら、その専門性を破壊する大阪府教育委員会による教員の直轄強制人事異動の撤回を求める訴えをされました。
  その他に特別支援学校・学級の過密・過大解消や学校・学級の増設の訴え、きょうされんからグループホーム・ケアホームの充実など障害者の暮らしの問題や職員の安定したくらしを保障する賃金や労働条件の改善などが訴えられました。

 はい、この手書きの専攻科設置を訴える横断幕、実は長尺印刷機が故障して私の手作りです。看板屋に転職しようかしら…。


 
 集会には全体で700人が参加し、直接請願2千余名分を橋本知事宛(現下の福祉部)に一人一言言いながら手渡しました。また、大阪府庁を一周するパレードも行われ、私はいきなり行進の「総指揮者」にさせられ、守る会のお母ちゃんたちと記念すべき20回目のパレードの先頭を歩かせていただきました。



 ヤンボラ・ヤンクラの大忘年会=ぽぽろソングスまであと9日と迫りました。練習もたけなわです。
 ヤングたちは午後からぽぽろに帰りギター演奏に精を出していました。 
 

 ついでにこちらは「おばセブン」の練習風景。さて、これは何の踊りでしょう?今年もヤングたちに優るとも劣らない踊りを見せてくれるでしょう。ヤングたちも対抗意識むき出しに「負けませんよ!」と張り切っておりました。


「学ぶ作業所」=ぽぽろスクエア

2010年12月03日 | 専攻科・学ぶ作業所
「卒後の学ぶ場・専攻科を考えるつどい」と堺の「つどい」の両実行委員会共催の大学習会には38人の方にご参加いただき、和歌山県で『フォレスクール』というしゃれた名前の「学ぶ作業所」を立ち上げた元養護学校PTA会長(紀南養護専攻科をつくる会会長)の出口さんの奮戦記に耳を傾けました。 



 ダウン症の子どもさんへのあふれんばかりの愛情と目いっぱい青春を経験させたい、ゆっくりじっくり学ぶ場を保障したいという思いや葛藤、作ってよかったという喜びがバンバン伝わってくる元気の出る楽しいお話でした。そして、和歌山で4か所へ、更に北海道、滋賀県、兵庫県、岡山県などに自立訓練事業を活用した「学ぶ作業所」が点から線へ、線から面へと広がっている状況がよく分かり、大阪でのとりくみもその仲間入りをしていくことのワクワク感、実感が持てたつどいでした。出口さん、元気の出る講演をありがとうございました。

 今日の「つどい」では「学ぶ作業所」の日課案(カリキュラム)・内容などが初めて公に示されました。そして、「堺(松原)に『学ぶ作業所』をつくる会」の会則案や呼びかけ人、入会申し込み書、募金呼びかけなどが説明され、今日は会への入会申し込みがすでに10名以上(会費合計2.2万円)ありました。


 その中でも堺(松原)に作る第1号の「学ぶ作業所」の名前とその由来が示され、その名称に込められた願いを聞くだけで大きな夢が広がりました。
 名称は「ぽぽろスクエア(SQUARE)」です。配布したチラシにはこう書いてあります。

 「ぽぽろ」はイタリア語で「人々」、「スクエア」は英語で「広場」の意味があります。
 ここでは、日常生活・社会生活能力を身につけるとともに、大人になるための文化や地域社会・他の人との関わり方の経験を積み増す。そして、何事にも自信を持ち、意欲的・積極的に取り組める「自立した社会人」をめざします。

 それらの思いを表わす言葉の頭文字を集めてSQUARE(スクエア)とし、“多くの人が自由に集う広場”にしたいと考えています。
 S…study(スタディ・学ぶ)
 Q…quintet(クインテット・五重奏)
 U…universai(ユニバーサル・万人の・みんなの)
 A…accord(アコード・調和する)
 R…relax(リラックス・くつろぐ)
 E…enjoy(エンジョイ・楽しむ)



 堺(松原)に「学ぶ作業所」をつくる会・第1回総会を2月22日(火)午前10時~12時までサンスクエア堺(「JR堺市駅」西徒歩3分)で行います。会長には呼びかけ人の中から大阪市立大学大学院教授の湯浅恭正先生にお願いしています。会則・役員などの承認とここでも「会」についての説明会と入会受付をします。会費は年一口千円です。どなたでも参加できます。また、事実上の「学ぶ作業所」の説明会、3千万円募金活動の出発点となります。

 今日の地元・松原の連合自治会長さんとの面談を経て、地元自治会長さんや近隣の住民の皆さんへの説明・懇談へと続いていきます。一番大切な地元合意をクリアするために法人の管理者には年末年始の禁足令が出されております。この局面を乗り切ったら一気に募金活動の準備に入ることになります。賛同と期待を寄せられるみなさんと力を合わせて大阪で第1号の「学ぶ作業所」・専攻科づくりの拠点を実現させましょう。


いよいよ「学ぶ作業所」立ち上げへ大学習会

2010年12月01日 | 専攻科・学ぶ作業所
 明日(12月2日)は大阪全体の「卒後の学ぶ場・専攻科を考えるつどい」と堺の「つどい」の両実行委員会共催の大学習会です。午前10時半~12時半、堺市総合福祉会館です。和歌山県で『フォレスクール』というしゃれた名前の「学ぶ作業所」を立ち上げた元養護学校PTA会長(紀南養護専攻科をつくる会会長)の出口さんという方の元気の出る奮戦記をお聞きし、堺(松原)に大阪で第一号の「学ぶ作業所」をつくる会の立ち上げについての説明と会への参加・加入を呼びかける予定です。是非、多くの皆さんのご参加をお待ちしています。参加費は無料です。

 なお、堺(松原)に「学ぶ作業所」をつくる会・第1回総会を2月22日(火)午前10時~12時までサンスクエア堺(「JR堺市駅」西徒歩3分)で行います。会長には呼びかけ人の中から大阪市立大学大学院教授の湯浅恭正先生にお願いしています。会則・役員などの承認とここでも「会」についての説明会と入会受付をします。会費は年一口千円です。どなたでも参加できます。


堺(松原)に学ぶ作業所をつくろう

2010年11月06日 | 専攻科・学ぶ作業所
今日は快晴です。

 早朝出勤して仕事をしようとすると、これまた早朝にキッズぽぽろ学習室で早めにやってきたスタッフのHuさんが泥棒か何かが入っていはしないかと不安にかられて事務所に電話をかけてきました…(笑)。

 この間は実践に加え、ものすごい量の電話相談に追われ実務が溜まる一方です。
 明日はヤンボラ・ヤンクラの奈良公園散策の日です。自称「大阪のボブ・ディラン=ジャック」ことヤンボラのOくんが参加するというフォークソング愛好会ライブもたまたま公園内であります。超楽しみにしていたのですが、このままでは行けそうにありません。あ~秋が逃げていく…トホホ…。


 さて、今週もいろんなことがたくさんありすぎましたが、4日の堺での堺(松原)に学ぶ作業所をつくる会(準備)事務局会議のことを少し報告します。
 これは10月の第一回集いの様子。大奮闘の事務局長・Hさんも輝いています。

 38名の方の参加で大いに盛り上がりました。


 で、事務局では4日に作業所の学びのプログラム部門、建設部門、資金・会の組織を担当する運動部門に分かれてプロジェクト会議。わが法人本部からもI常務理事とA氏も初参加。12月2日の大阪全体の「つどい」に向けて、呼びかけ人の集約、会の名称と申しわせ、建設資金目標と一口募金、利用登録申し込み、カリキュラムなどについて意見交換しました。次回は11月24日(水)です。
 12月2日(木)午前10時半~12時、堺市総合福祉会館に是非来てください!
 第1号に続いて第2号、3号と各地に学ぶ作業所が広がることを願って…。(口が勝手に動いています。)

 今回は第一回「つどい」に参加されていた小学校3年保護者の方が新たに加わってくださり、計3名の保護者が事務局に。ぽぽろの担当スタッフShaくんが一番若いのですが、何よりも嬉しかったのがニワダニ支援学校の若い先生が二人も参加いただいたこと!希望を胸に老いも若きも頑張りたいと思います。