1975年にエリザベス・フィッシャーという考古学者が、人類最古の道具は石斧や石刃ではなく、何かを運ぶための容器だったのではないかと提案した。
アーシュラ・K・ル=グウィンはフィッシャーの概念を、「フィクションの手提袋論」というエッセイの中で採用している。
武器はエネルギーを外へ向けるが、その前にエネルギーを家に持ち帰る道具があっただろう、と彼女は考える。
未来から見た私たちの痕跡
デイビッド・ファリアー著
東郷えりか訳
東洋経済新報社
今まで考えていなかったが、確かにものを運ぶというのは当然の行動だったと思う。
それには道具が必要になるのも至極当然のこと。
そして、人類は究極と言ってもいい持ち帰る道具を発明する。
それがレジ袋。
ハイデンポリエチレンの作成方法が生み出されて、1960年代からレジ袋が爆発的に普及する。
その後どんな経緯をたどり、日本でレジ袋が有料化になったかは書く必要もない。
ものを運ぶ道具は人間にとって必要不可欠だが、それが使い捨てではいけないことがわかった。
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