三日月

お月様はほんとはまんまるなはずなのに

満ちたり欠けたりするのはなぜ？

あなたが黄色　私が黒で

ひとつの形を作る

恋人たちの遊び場かしら

でもくるくるくるくる

いそがしいったりゃありゃしない

昨夜は三日月

さくらんぼキッス

やっと実ったさくらんぼふたつ

ねぇ、ひとつずつ

一緒に食べよ

ねぇ、きっと

キスの味がするよ

虹の欠片のシャボン玉

紫陽花は虹の欠片のシャボン玉

もしもあとひと色

たったのあとひと色だけ

加えたならば

きっとあなたにとどくでしょう

　　　　　PS

狭い自分だけの宇宙に閉じこもり
あなたにとどく色を探してる
幾色重ねてあたしは迷い子

夜は楽しい

毎晩あなたの腕まくら

早くに灯りを消しましょう

真っ暗になったら

恥ずかしがらずに

お話できるから

話したいこと

聞きたいこと

あまりにもいっぱいで

困っちゃうね

これじゃ

こっそり灯りをつけて

あなたの寝顔に

見とれてしまう前に

もう朝になっちゃうよぉ

夕顔

二人が並んで座ったあの地上の河原

指先に白く滲む天の夕顔

キスなんて

キスなんて、ねぇ

パリの街角じゃ

信号渡りながらだってできるのよ




　　　　　

月の光

月の光は


神様の両腕


その白く透明な


澄んだ光で


わたしを抱きしめてくれる


けれど


パソコンのスイッチを入れたとたん


その光はどこかへいなくなってしまった




真夜中に目覚めて突然の月の光に
どきりとすることがあります。その神々しさは
絵や文章でとても表現しきれないほどですね。
それはなぜだろうと考えてみました。
他の光がないからでしょうね。雑念というか。
パソコンのスイッチをいれたとたんに
私の神様はどこかへ消えてしまわれました。
パソコンの光は人間が作り出した邪念に
満ちているかのようにその時はうらんでしまいました。
この光も私の神様であることは間違いないのにね。

夏服

こんなに可愛い白い木綿のワンピース

買っちゃいました

夏が来るのが楽しみだな

雨あがり

明け方までの激しい雨はすっかり止んで

今日はこんなに爽やかな朝です！

わたしはわたし

どれだけ背伸びしてみたって

気取ってみても　カッコつけても

どう足掻いてみても

や～っぱりわたしはわたし

ゆっくり

ゆっくり

の～～んびり

ゆ～～っくり

歩いてゆこう

それでも今朝は

朝顔の種も、向日葵の種も蒔いたよ

（べつにあなたに褒めてもらいたいわけじゃないけど
　　　　　　　モジモジ

百合の蕾も大きく膨らんで

季節はいざ夏に向かって

出発進行