Potter's Diary

私の生活諸々と陶芸作品の紹介(ヒューストンより)

アムステルダム

2010-09-05 | 旅行

夫の学会をかねてアムステルダム、スペインに行って来ました。
今回は、娘たちもそれぞれ途中から合流して、久しぶりの親子旅行になりました。
アムステルダムは運河の街。ボートも利用できるし、電車も通っているので、けっこう動くのには便利です。旅行者用の、美術館や交通機関のチケット、いろいろなクーポンを含めたI-amsterdamという便利なセットもあってお得です。

初日はまずはアムステルダム国立博物館へ。
  
とにかくここアムステルダムにはミュージアムがたくさんあるので、それを全て見て回ろうと思うと大変です。私はゆっくりと時間をかけて見る方なので、一日に一つのミュージアムを見るのがせいいっぱい。2年前に来た時はこの上の写真の「牛乳を注ぐ女」(フェルメール)が貸し出し中で見られなかったのですが、今回はもどってきていました。でも、「手紙を読む青衣の女」(フェルメール)が修復中ということで、みられませんでした。とはいえ、レンブラントの大作などがずら~りとならび、集中して見ていると、めまいをおこしそうなくらいの量の作品がならんでいます。


ホテルのすぐ前の道で、こんなに大きなミュージックボックスがちょっと昔懐かしい音を奏でていました。


私たちと同じ日に到着した娘の一人とそのボーイフレンドと共にハイネケン・ビール・ミュージアムにも行きました。1時間ほどのツアーのあと、ビールを試飲して、そのあとは一人2杯ずつビールが飲めるという、ビール好きにはたまらないツアーです。娘のボーイフレンドは、私の分と、カウンターでおまけをもらって合計5杯のビールを飲んでごきげんでした。
翌日は、ロシアのエルミタージュ美術館のアムステルダム館で特別展"Matisse to Malevich"をやっているというので、そこにも行ってみました。

広い芝生の庭に静かにたたずむ比較的小さな美術館のように見えましたが、中は明るく、カフェテリアもなかなかモダンな造りになっていました。
今回の特別展、マティス、ピカソなどを含めたものすごい数のモダンアートの作品がきていました。ロシアにあるエルミタージュ美術館がどれほどの収蔵品をもっているのかを垣間見た気がしました。サンクトペテルブルグという街、行ってみたいものです。


それにしても8月末だというのにアムステルダムはすでに秋の気配。滞在中雨が降ったりやんだりで、街は皮のジャケットやブーツの装いの人が多く、ヒューストンから行った私にとってはかなり寒く感じました。それでも花市はどうしても見に行きたかったので、雨の中、行ってきました。

前回来た時は11月だったのですが、そのときでもこの花市は花であふれていました。夏はどんな花があるのかとても楽しみだったのですが、やはり本当に色とりどり、美しい花たちがならんでいました。もって帰りたい衝動にかられるほど、美しいブーケや見たことのないような花たち。この花市はきっと年中、こんなふうに花がならんでいるんだろうなぁ。いいなぁ、うちの近くにもこんな花市があるといいのに...

最後の日はようやく学会から解放された夫と「アンネ・フランクの家」を訪れました。子供の頃に読んだ「アンネの日記」。15歳でユダヤ人として強制収容所に入れられ、その中で死んでいった少女。彼女の家族ら8人が2年間、密告によってつかまるまで隠れ住んでいたという家は、にぎやかな通りからちょっと入った運河に面したビルのような建物の中でした。本当にせまい限られた空間の中のアンネの部屋には、今でも彼女が壁にはった、当時のスターや、スティっカーがそのまま残されていました。ヒトラーが権力を握るまでは幸せだった少女。にっこりと笑っている、かわいらしい少女の写真がいつまでも心の中に残りました。
この日の午後は、前日にようやくアムステルダムに到着したもう一人の娘を含めて5人でゴッホ美術館に行きました。
4日間のアムステルダム、アートの世界にしっかりと浸ることができました。でもそれでもまだまだ時間が足りないカンジ...

あ、そうそう、アムステルダムで気がついたこと。タクシーの値段が非常にいいかげんです。街の問題にもなっているらしいのですが、「乗るときはタクシーの上にTCAというマークがついているタクシーに乗りましょう」、と街でもらったチラシにものっていました。皆さん、アムステルダムに行ったら気をつけましょう。