Potter's Diary

私の生活諸々と陶芸作品の紹介(ヒューストンより)

グラナダ -アルハンブラ宮殿-

2010-09-13 | 旅行



グラナダ最後の朝、アルハンブラ宮殿の見学です。個人ツアーのガイドさん(これも国営です)アルフォンソさんとホテルの入り口で会って、いよいよ宮殿へ。

 

ほんとうに美しい宮殿でした。シェラネバダ山脈からの雪解け水を利用して、宮殿のいたるところに水が流れていたようです。それも自然の水圧を利用して宮殿内に水を引き込み、あちこちに池や噴水を作っています。部屋の中にも水の流れがあり、なんとトイレも水洗だったとか.... 水はその頃、豊かさの象徴であり、権力を現していたそうです。

他国の使徒たちと会った接見の間で、この真ん中の部屋が王座だったそうです。後ろから光が入って、王を照らし、会う人には王の姿だけで顔などが見えない工夫がされていたそうです。



部屋の中の水盤と水路。美しい天井。昔はステンドグラスだったそうです。


一番期待していた12頭のライオンの中庭のはずなのですが...なんてことか、工事中だったのです。それで、こんな写真しかとれませんでした。あ~あ...また来なくっちゃ!


建物の外は水を利用した美しい庭が続いていました。


ざくろがあちこちになっていました。グラナダはざくろという意味で、シンボルでもあるそうです。


宮殿の北にヘネラリーフェという広大な美しい噴水庭園があります。そこの奥にある宮殿は夏の別荘として使われていたそうで、水と風をうまく取り入れて、室内が涼しくなるような工夫がされていたそうです。

とても美しい庭園でした。ここでグラナダ出身の作曲家ファリャが「スペインの庭の夜」を作曲したのだそうです。今ヒューストンに帰って来て、この庭を思い出しながら、ファリャの幻想的なこの交響詩を何度も聞いています。
あの宮殿の中で、あの庭で_いったいどんな人々がどんなふうに暮らしていたのだろう... 王位継承問題ではかなり血なまぐさい事件が続いたということですが、あの美しい宮殿を見ると、どうしてもロマンを想像してしまいます。もう一度訪れてみたいところです。
それにしても_ エジプトでも思ったことだけれど、昔の人たちってホント賢かったのねぇ。その割には、それから何百年も経った今、思ったほど進歩してませんね... 人類の歴史ってどこかで空回りしている部分があるのね、きっと...