メアリー・ジェーン・ヴェロソ死刑囚、計画された移送は「奇跡」。
2024年12月13日、ジョグジャカルタのウォノサリにあるジョグジャカルタ女性矯正施設クラスIIBで、
写真撮影に応じるインドネシアのフィリピン人薬物死刑囚メアリー・ジェーン・ヴェロソ。
インドネシアの刑務所に収監されているフィリピン人薬物死刑囚が12月13日、彼女の移送計画は「奇跡」であり、マニラとジャカルタは先週、彼女を送還する合意に署名した。
彼女の移送計画は「奇跡」だという。
ヴェローゾの事件はフィリピンで大きな波紋を呼び、支援の集会が開かれたり、ボクシング界のスーパースター、マニー・パッキャオが彼女の助命を嘆願したりした。
彼女の支援者によれば、インドネシアで逮捕されたとき、彼女はメイドとして働きに行くところだったという。
2児の母であるメアリー・ジェーン・ヴェロソ死刑囚(39)は、2010年に逮捕され、死刑判決を受けた。彼女が持っていたスーツケースには2.6キログラムのヘロインが詰められていたことが発覚し、この事件でフィリピンは騒然となった。
彼女も彼女の支持者も、彼女は国際的な麻薬シンジケートに騙されたと訴えており、2015年には、容疑者とされた雇い主が逮捕された後、彼女は間一髪で処刑を免れた。
彼女の送還について、インドネシアのユスリル・イーザ・マヘンドラ上級法・人権大臣は、死刑囚送還について「実際的な取り決め」が交わされたと述べ、クリスマス前の「12月20日ごろ」に実現する可能性があり、彼女の死刑は無期懲役に減刑される模様。
フィリピンに戻ったヴェローゾの刑の執行は「フィリピンの法律に従う」とされており、マニラには彼女の慈悲を与える権限が与えられている。
フィリピン大統領府はコメントに対し返答はされていない。
母親のセリア・ヴェローゾさん(65)は、フィリピンのフェルディナンド・マルコス大統領に、クリスマスを家族と過ごせるようヴェローゾさんの赦免を求めた。
イスラム教徒の多いインドネシアは、世界でも最も厳しい麻薬取締法を持ち、過去には外国人を処刑したこともある。
東南アジア諸国では少なくとも530人が死刑囚となっており、そのほとんどが麻薬関連の犯罪によるものである。
11月上旬の時点で、インドネシアでは96人の外国人が死刑囚となっており、入国管理・矯正省のデータによれば、すべて麻薬犯罪の容疑である。
囚人移送の交渉が続いているにもかかわらず、インドネシア政府は先週、2016年以来中断している麻薬犯死刑囚の死刑執行を再開すると発表した。
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