大泉の仲間たち

大泉高校15期生の交流/親睦のためのブログです。

フォント幅の話

2023-08-25 09:30:00 | 日記

 日本の印刷物は、昔は活字を使用していました
から、いわば、現在の等幅フォントのようなもの
で、横書きの文章は縦横に文字が揃っています。
文字(フォント)の幅が全角/半角に揃えてあり
ます。半角のカタカナやアルファベットや数字も
全角である漢字のフォントの半分の幅に造られて
います。
 おそらく、文章を縦書きに表記していたために
活字(フォント)の幅が統一されたのでしょう。
それが横書きの一般書籍でも踏襲されています。
今も出版物界では、等幅フォントがデフォルトに
なっているものと思います。また、著者によって
は、改行位置を気にしますから、きちんと一行の
文字数を数えて編集作業をしていると思います。
人の名前の途中での改行は失礼だし、改行の位置
によって、誤解を招くような表現は避けたいです
からね。

 しかし、欧米のアルファベットでは事情が違い
ます。それぞれの文字の幅が異なるので、等倍の
フォントでは、単語によっては間が抜けた体裁に
なってしまいます。「w 」と「i 」とのように、
文字によって幅が大幅に異なるために、等幅文字
で表記すると単語綴内で間が空いてしまいます。
そして、その隙間が、単語の切れ目だと誤認して
しまう恐れもあるためかもしれません。欧米製の
フォントは、文字幅が文字毎に変わっています。
タイプライタには、単語の綴の途中で改行しない
ように、自動で調整する「ワードラップ機能」が
ありましたね。英文用のワープロソフトにもこの
機能があります。

 Windows が国内に導入された際に、フォントを
MSフォントに設定されてしまいました。そのため
に日本語文章でも、文字列の中に半角数字や記号
があると、一行の文字列の長さが異なって上下の
文字もズレてしまいます。Wordなどのアプリで、
簡単な表を作成する場合では、字間にスペースを
入れると、文字の位置がずれて巧く作表できない
ことがあります。これは等幅フォントでないこと
が原因なのです。

 それを回避するためには、デフォルトフォント
を等幅フォントに指定することで、解決すること
が多いのです。
 他に、MSフォントを制定した際に、定義がされ
なかった漢字も正しく表現できるオープンソース
のフォントが開発されています。

 https://ja.wikipedia.org/wiki/Noto#Noto_Sans_Mono

 私はデフォルトフォントを、この「Noto Sans 
Mono CJK JP Regular」に指定しています。
 ↑日本語表記にはこの”Mono”が重要

 そして、アルファベットや数字を併記する場合
では半角フォントを使うようにしています。数字
も長くなると、全角では間延びをしてしまいます
ので、これも半角のフォントを使います(半角の
カタカナは日本独自のもののため使いません)。
つまり漢字、かな→全角、英数字、記号→半角、
としています。文字数が奇数の場合には後に半角
のスペースを追加しています。

 ただ、いくつかのWeb ページでは、使用できる
フォントに配慮されていない(このBlogも ^^;)
のが悩みの種と言ったところでしょうか。これを
自由に設定できれば良いのですがねぇ。使用する
フォントも表現の一部でもありますからね。Web 
ページでも、等幅フォントを使うように指定して
いる場合もあります。

          prairie@mbh.nifty.com

 



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