平成の本音 沖縄名護市長選、現職市長の敗北は誰の責任?!
1月24日、沖縄県普天間基地の移転先となっている名護市の市長選が行われ、民主党、社民党などが推薦していた新人候補稲嶺氏が当選した。稲嶺進市長は、米軍海兵隊の基地の名護市沖への移設に反対し、県外移設を主張している。
この結果を受けて、国会で野党自民党議員が、これで自民党政権時代に米国と政府間合意した移設がより困難になり、民主党が5月までに移転先につき結論を出すとしているがそれまでに結論が出せるのか、もし結論が出せなければ日米同盟関係は大変なことになるとして首相他に詰め寄っている。なるほど、僅差ではあるが名護市沖への移転を容認し、自・公両党が支援していた現職の島袋市長が敗北したのだから名護市沖への移設は一層困難になり、民主党としても米国と合意出来るような新たな移転先を見つけるとしても大変であろうと思われる。
自・公両党は民主党政権成立後、しばしば2006年の日米合意に基づく名護市キャンプシュワブ沿岸への移設が重要であり、それが実現しなければ日米同盟が危ぶまれる旨主張しており、一部安保専門家も同様の主張を展開していた。それほど名護市沖への移設が重要であれば、名護市長選でなぜ移設容認派の現職市長を当選させられなかったのか。自・公両党は現職市長を応援し、移設支援のため数百億円にも及ぶ公共事業や助成を行っていたのではないか。容認派現職市長の敗北の責任は自・公両党にもある。それを他人事のように民主党政権に責任転嫁しているのではないか。
国民の本音は、日米安全保障は日本の安全にとって重要であることは分かっており、自・公両党が名護市沖への移設が重要と考えるなら、名護市長選で勝利しなさいよ、勝ってから言いなさいよという気持ちだろう。民主党を攻めている場合ではないだろう。
普天間基地の返還、名護市沖への移設についての日米合意を行うのは良いにしても、沖縄県民、名護市民、ひいては日本国民への納得の行く説明と説得が不十分だったと言えるのであろう。そのような結果を招いたのは誰の責任でもない、自・公両党の責任である。自・公両党は、日米関係の危機を煽ったり、責任を転嫁することなく、名護市長選での敗北を認め、自らの責任を自覚し行動すべきであろう。(01.10.)
(All Rights Reserved.)(不許無断引用)
1月24日、沖縄県普天間基地の移転先となっている名護市の市長選が行われ、民主党、社民党などが推薦していた新人候補稲嶺氏が当選した。稲嶺進市長は、米軍海兵隊の基地の名護市沖への移設に反対し、県外移設を主張している。
この結果を受けて、国会で野党自民党議員が、これで自民党政権時代に米国と政府間合意した移設がより困難になり、民主党が5月までに移転先につき結論を出すとしているがそれまでに結論が出せるのか、もし結論が出せなければ日米同盟関係は大変なことになるとして首相他に詰め寄っている。なるほど、僅差ではあるが名護市沖への移転を容認し、自・公両党が支援していた現職の島袋市長が敗北したのだから名護市沖への移設は一層困難になり、民主党としても米国と合意出来るような新たな移転先を見つけるとしても大変であろうと思われる。
自・公両党は民主党政権成立後、しばしば2006年の日米合意に基づく名護市キャンプシュワブ沿岸への移設が重要であり、それが実現しなければ日米同盟が危ぶまれる旨主張しており、一部安保専門家も同様の主張を展開していた。それほど名護市沖への移設が重要であれば、名護市長選でなぜ移設容認派の現職市長を当選させられなかったのか。自・公両党は現職市長を応援し、移設支援のため数百億円にも及ぶ公共事業や助成を行っていたのではないか。容認派現職市長の敗北の責任は自・公両党にもある。それを他人事のように民主党政権に責任転嫁しているのではないか。
国民の本音は、日米安全保障は日本の安全にとって重要であることは分かっており、自・公両党が名護市沖への移設が重要と考えるなら、名護市長選で勝利しなさいよ、勝ってから言いなさいよという気持ちだろう。民主党を攻めている場合ではないだろう。
普天間基地の返還、名護市沖への移設についての日米合意を行うのは良いにしても、沖縄県民、名護市民、ひいては日本国民への納得の行く説明と説得が不十分だったと言えるのであろう。そのような結果を招いたのは誰の責任でもない、自・公両党の責任である。自・公両党は、日米関係の危機を煽ったり、責任を転嫁することなく、名護市長選での敗北を認め、自らの責任を自覚し行動すべきであろう。(01.10.)
(All Rights Reserved.)(不許無断引用)