街の風景

散歩の時に出会った何気ない風景、手押しポンプ、使われなくなったコンクリート製のゴミ箱、懐かしい洋館付き住宅などなど。

続・田原坂の戦いの後に門前宿「廣嶋屋」に泊まる…熊本市花園

2010-07-01 23:25:00 | その他

田原坂の戦いを体験して、熊本城の天守閣には疲れの為登閣出来なかった我々「歴爺」は

田原坂の戦いの疲れを取るため、熊本市内に宿を求めました。

熊本市内の中心地から2kmばかり離れた、本妙寺の参道にある「廣嶋屋」という宿です。

この宿が、非常に良かとばってんでした。(少しおかしい熊本弁でごわすが…)




これが、宿屋の外観です。

この写真は次の日の早朝、ウォーキングに出た時に撮ったものなので、

1階は雨戸が全部閉まっていますが、一部少し隙間が有る所が宿屋の入口です。



ここが玄関ホールに当たる所です。蛍光灯で明るいですが、
古い笠に裸電球がぶら下がっているのも残されています。
もし、蛍光灯が無いと、目に老いが来ている「歴爺」全員、
上がり框に蹴躓いていたでしょう。
                                    2階に上がる階段。四つん這いで上がりますが、
                                    そんなに急ではありません。



2階の我々の部屋は寝る部屋とくつろぐ部屋の二部屋と豪華です。いずれも本床の間付きと縁側付きです。

明治時代には無かった、薄型テレビも完備してます。

一人の「歴爺」が縁側から外を見ていますが、この次の下の写真です。



熊本城の緑の木々の中に、天守閣が見えます。夜はライトアップされていました。

しかし、せっかくの熊本城の緑や天守閣の景色も、無粋な四角い熊本市役所の建物が邪魔をしています。



夜の宴(うたげ)の食事は、熊本名物のからし蓮根、天草沖のかますの塩焼き、タケノコとゼンマイの煮つけなどや、

宿の女将手作りのゆづの寒天?(だったかな)などなど

海の物、山の物、裏の畑の物と我々「歴爺」にはちょうど良い料理です。

それにこれ以外に、もう一品有ったのです。




馬刺しです。上の段の左から「たてがみ」、「ふたえご」、その下が「赤身?」(「トロ?)です。

スライスした、たまねぎと一緒にしょうが醤油で食べます。

「たてがみ」、「ふたえご」は通が好む様ですが、馬刺し初体験の「歴爺」やゲテモノ?を食べれない者もいます。

あぁ~勿体ない、こんなに美味しいのに。2人前食べました。

余計な事ですが知らない人に解説。(インターネットから)
ふたえごは、馬のあばら部分の3層肉で硬めのコリコリとした食感と程良い甘味が特徴です。
噛むほどに旨味を増す美味しさです。
たてがみとは、別名“コウネ”とも呼ばれる馬のたてがみ部分の脂身です。
口の中で溶けていくような感じが特徴です。




翌朝は、雨がやんだので一人でウォーキングに出かけました。

廣嶋屋のまえの門をくぐると、加藤清正公のお墓が有ります。

石の墓石ではなく、浄池廟の建物の真下に清正公が葬られているので、建物がお墓にあたります。

加藤清正は、肥後藩の基礎を築き、熊本城中で亡くなり、遺言でここに葬られたそうです。

加藤清正と言えば、猛将で鳴らした怖い人に思っていましたが、熊本では「清正公(せいしょうこう)」と呼ばれ、

親しまれていました。

像の高さは8.2mで彫刻家の北村西望製作です。第2次大戦の時に金属の供出で像は亡くなりましたが、

昭和35年に熊本城とともに像も再建されました。

近くから像を見上げれば、さすが北村西望作だけあって、力強さを感じます。



加藤清正の睨んでいる先は、熊本城と肥後の国です。

廣嶋屋からは、この階段300段を登って来ます。

朝早くから、散歩の人やこの階段でトレーニングをする人が来ています。


ウォーキングから帰ってくると朝食になりました。

卵焼き、みそ汁、焼き魚、海苔、炊きたてのあつあつご飯。

黙って御替わり2杯しました。



食後、のんびりとして宿を出ました。

清正公のお墓にお参りにくる人の為の、お茶屋さん、売店、お土産屋も兼ねていますので雨戸を全部開けています。

肥後のおてもやんの女将が見えます。

歴史に詳しくない「歴爺」に熊本の事を色々と教えて頂きました。

宿泊費は、一泊2食付きで一人6,000円でした。麦水も少し飲みましたし、浴衣まで借りました。

建物は明治時代でも改装はされていますが、トイレやお風呂はどうかと言えば、トイレはウオッシュレット。

浴室はホーローバスで足が伸ばせます。シャワーも付いています。

なんだか申し訳ない金額です。


右の奥の屋根が、清正公のお墓の浄池廟の入口の門です。


この「廣嶋屋」さんは、いままで私が泊まった「C級グルメ」ならぬ「C級旅館」の中でもベスト3に入ります。

お金を出せばいい所もありますが、こんな金額で大満足が出来ました。

このほかの私の「C級旅館」は、島根県の平田の「持田屋旅館」と彦根市の「とばや」です。



この「廣嶋屋」を出て、「歴爺」達は1000円高速で山口県の熊毛ICまで帰りましたが、

女将のお勧めの熊本土産の農産物を買いに、山鹿市に出来た

“JAかもとファーマーズマーケット「夢大地館」”に立ち寄りました。

ここで、すいか、メロン、トウモロコシ、はちく、わらびなどなど、段ボール箱いっぱい買って帰りました。

歴爺の「田原坂の戦い」見聞の旅の最後は、農産物買い物ツアーとなりました。




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7 コメント

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読破!感動!熊本万歳! (雷くん)
2010-07-03 06:57:35
 今朝、拝見させて頂きました。力作ですね!
画像も大きく、とても観易くて感謝。
 雷くんの作品は細かい画像がやたら多くて、
しかも本人が小まめに顔を出す場面が、
身内には困った爺と言われていますので。
 旅館は情緒がありますね。情緒不安定の
おじさんたちにピッタリ!(失礼)
 また、しばらくお休みに入りますか?
返信する
ブログ (ぷりん)
2010-07-03 18:18:46
雷くんさんも早くブログをやって下さい。
小冊子で発行するのも大変でしょうし、
もっと多くの人に見て貰った方が良いですよ。

「単身赴任おじさんの気侭な旅日記」を紹介しておきますので、
リクエストが来るかもしれませんよ。

「単身赴任おじさんの気侭な旅日記」は
       ↓
http://www.tom-club.net/hiroba1/index.html

返信する
御宿廣嶋屋 (はっちゃん)
2010-07-03 20:43:45
 プリンさん  
 いい旅ですね。広島から来て、御宿「廣嶋屋」とは、もし飛び込みなら、いい宿にあたりましたね。
昔風のたたずまいで、宿の中は、現代風にしているのは、おかみさんの心意気を、感じます。
泊まりたい。食事も好みです。
 それから、雷君さん、初めまして。
これからも、プリンさんのブログを、楽しみにしている一人です。
「単身赴任おじさんの気侭な旅日記」にお伺いしようと思います。
返信する
宿 (ぷりん)
2010-07-03 23:08:05
はっちゃんさん
宿は飛び込みではありません。
「歴爺」の一人が調べて事前に申し込んでいました。
当人も意外によかったのでびっくりしていました。
まだ、日本にはこんな宿も残っているのですね。
八代のスリーデーなどに好いかもしれませんよ。
返信する
追伸です (雷くん)
2010-07-04 08:48:23
 ぷりんさん、小生の徘徊日記をご紹介頂き
まして、本当に有難うございました。
参考までに、100号以外は静岡在住時の編集(ワープロ活用と生写真時など)で、名古屋時代から
現在までは、左側帯の欄の投稿に随時更新中です。昨晩、2110-9号黒滝山登山編が完了。
これで恥ずかしくて外出が・・・?
 話は変わりますが、今朝の蒸し暑さは!
久しぶりの太陽に感謝。
返信する
Re:追伸 (ぷりん)
2010-07-04 11:29:28
雷くんさん
投稿欄の方は見ていませんでした。失礼しました。
あれを、ブログにしてもらえば、指をカリカリさせるのが少なくて済み楽になります。
そうするともっと顔が割れてしまうので、外出が出来ないかも…。
返信する
Unknown (Unknown)
2014-05-09 14:31:08
はじめまして。「廣嶋屋」HP担当者です。
素敵な写真とともに当方宿をご紹介頂き有難う御座います!
この度、HPアドレスを更新致しましたので、お知らせ致します。

http://hirosimaya.com/

これに伴い、掲載(リンク)頂いている旧アドレスは閲覧不可能の為、
お忙しい所、大変恐縮ですが、上記新アドレスに更新頂ければ幸いです。
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