世界汚職ランキング

   

伯国は69位に改善も厳しい評価

　非政府組織（ＮＧＯ）のトランスペアレンシー・インターナショナル（本部ベルリン）は３日、２０１４年度の世界汚職ランキングと腐敗認識指数を発表した。１７５カ国・地域を対象に調査が行われ、ブラジルは昨年から順位を三つ上げて69位（43点）だった。同日付エスタード紙（ウェブ版）が報じた。

この指数は各国の政治家や公務員らの腐敗・汚職の度合いを示すもので０～１００点で採点され、指数が高いほど汚職が少なく国家の「清潔度」が高いということになる。

　トランスペアレンシー・インターナショナルのアメリカ支局長のアレハンドロ・サラス氏は「順位が上がったとはいえ、ブラジルの汚職問題は解決していないし、世界がブラジルを見る目も何も変わっていない」と厳しいコメントを寄せている。また、今年は国営石油会社ペトロブラス関連の汚職が明るみに出たことで政界と経済界の癒着をさらに露呈する形になったと分析した。

　なお、世界ランキング１位はデンマーク（92点）で２位はニュージーランド（91点）。日本は15位（76点）で昨年から順位を三つ下げた。反対に最も腐敗している国は北朝鮮とソマリアの２カ国（８点）で、北朝鮮は４年連続で最下位となった。