こんにちは!工学部3年アラキです。
先週、6/17日(日)のことになるのですが、春合宿を共にしたワンゲルのヒロセの発案で、阿蘇の根子岳に有志で行ってまいりました。せっかくなので報告させていただきます!
参加者はヒロセ、イケザキ、アラキ、ヤマムラ。
図らずも春合宿のアライテント下級生再集結。
とりあえず17日の深夜0時過ぎに、周船寺のマックスバリュで買い出しを済ませ、レンタカーで熊本へと向かいました。
今回の計画はヤカタガウドから市原新道を経て西峰に向かい、天狗峰まで縦走。
帰りはヤカタガウドの沢を一直線にたどって終了です。結局コースタイム8時間くらいでしたかね…
まず何が大変かって、誰も行ったことがないので登山口までの道が分からない。
GoogleMapとカーナビの現在地と国土地理院の地図を見合わせながら夜の林道を進み、朝4時にヤカタガウド沢と林道の出合に着。
いろんな意味で怖かった…オバケは出ませんでしたがシカは出ました。
徹夜明けで登るわけにもいかないので急いで仮眠。
そして朝7時に出発です!(二時間睡眠はきつい!)
辛うじて左岸に残ったコンクリの道をたどり、終点から右手の尾根に取りつきます。(↓取りつき地点、赤テープ有)
そしてこの尾根が急登&急登!(寝起き一発目にこれはきつい!)
ひぃひぃ言いながら一時間で西峰直下に到着。ここでハーネスも装着。
九州にもこんな場所があったのかとテンションも上がります。イェーイ♪
気を引き締めて縦走開始!
初っ端から地滑りした後の斜面をトラバース。
そのあとすぐに残置ロープ頼りのクライムダウン。からの登り返し。
予想していた以上にハードな道のり。
加えて全体的に道幅は狭く切れ落ちているため、足踏み外したら死ぬゾーンが多かったです。
途中にはやけに滑る岩もあり、ロープも出しました。
そして頻出したのがこんなとこ。
道、途切れちゃってますもんね。
またいで通過。
ついでに道中にはオオヤマレンゲ。季節感も大切に。
キレッキレのナイフリッジや数回の懸垂下降を経て天狗峰基部へ。ローソク岩は時間の都合でパス。
懸垂下降の支点などは割と古いものもあったので注意が必要そうでした。
ただ縦走路自体は踏み跡もしっかりついており、道迷いの心配は少なかったように感じます。
道中、迫る天狗峰と手前のナイフリッジ。シビれますねぇ。
ちなみにこのナイフリッジはフィックスはありませんがスタンスは多いので問題なしです。
そしてここから天狗峰の2ピッチの登攀。
イケザキ-ヒロセ、アラキ-ヤマムラに分かれ、いざ出陣。
先行隊
晴れていたため、高度感もさることながら、上部は浮いている岩が多くなかなかスリリング。
下部は案外岩もしっかりしているのでぐいぐい登り、上部はしっかり確かめながらカンテ沿いに、最後に右に回り込んだ後、岩がボロボロのフェースを横切った先に立派な支点があったのでここで1ピッチ目終了。
2ピッチ目は5mほどで、出だしのホールドがちょっといやらしい。右手の草付きに入りつつフェースを登りました。
打ってあるボルトは結構新しくて安心。
1ピッチ目を登る
1ピッチ目終了点より、下を見下ろす。
2ピッチ目終了点からは徒歩で山頂へ。
来た道を振り返る。手を挙げる後行隊が小さく写る。
そして12時半ごろ無事全員山頂を踏みました。
ホントなら山頂でゆっくりしたかったのですが、レンタカーの都合で私たちには時間がそう残されていない!(涙)
ということで、後行隊が着いて5分ほどで下降開始!(きつい!)
後続で登ろうとしていたパーティーにコールし、先に下降させてもらいました。
こちらのパーティーは何度も根子岳にきていらっしゃるベテランのおじさま方で、最短の下降路まで教えてくださいました。本当に助かりました、ありがとうございました。
懸垂下降は50mザイルを2本連結。(おじさま方によると25mだとぎりぎり足りないそう。)
基部から少し下ったコル状の場所のテープの付いた木からさらに60mほどの懸垂下降をし、沢へ下りました。
↓こんなところ
ここからはひたすらにガレ下り(きつい!)
見えているのに着かない駐車場(きつい!!)崩れまくる足場(きつい!!!)
これも練習と思って1時間無心で下りました。
そしてやっとの思いで駐車場着。地面がしっかりしてるって素晴らしい!
温泉に行く時間は無くなりましたが、大観峰でソフトクリームを食べ、無事に帰福しました。
今考えるとかなりの弾丸ツアーでしたね(笑)
九大山岳部としては久しく阿蘇には行っていないうえ、地震の影響が心配でしたが、根子岳は九州のバリエーションルートとして、ロープワークやガレ場歩きなどの貴重な経験の積めるいい山だと感じました。
実際に各人随所で反省が見つかったようで…今後の練習に生かせそうです。
個人的には前から興味のあったところでしたし、初アルパインのリードもできてよかったなぁと思います。
発案してくれたヒロセをはじめ、計画し、ともに山行してくれた3人に感謝を。
今後も余裕があれば、九州のいろんな山に行ってみたいなと改めて感じました。
最後に、下手くそですが、後輩をはじめとして今後根子岳に行く時に使えるかな…?くらいの気持ちで作成しました、ルート図だけ載せて終わりにします。誤字脱字あったらすみません。加えてあくまで2018.6.17時点の個人の記録なので、参考程度に留めていただけると幸いです。
最後まで読んでくださりありがとうございました!