読者のみなさん、久しぶりです!
今日からまた少しずつ更新していきます。
気になる点がある場合は、ぜひコメント欄に残していってください。
叱責の後、アッラーは続けて仰っています:
「断じてそうであるべきではない。本当にこれ(クルアーン)は訓戒である。だから誰でも望む者には,訓戒を念じさせなさい。それは(アッラーの御許にある)帳簿に記されているもの。至高にして清純なもの。書記たち(天使)の手で(記録されたもの)。気高く敬虔な(書記たち)。」
アラビア語のكلا(カッラー、Kallaa)は、強い否定を意味します。つまり、「ムハンマドよ、もうこのような行動をとってはいけない」という語りかけになります。
「本当にこれ(クルアーン)は訓戒である」、この章もしくはこれらの節は訓戒である。
「だから誰でも望む者には,訓戒を念じさせなさい」、アッラーのしもべの中で好む者はこの訓戒を思い出して、熟考するがいい。
「それは(アッラーの御許にある)帳簿に記されているもの」、このクルアーンは保存された威厳ある帳簿から写されたものである。
「至高にして」、地位が高いという意で、「清純なもの」、欠如・超過・汚れから清められたもの。
「書記たちの手で」、アッラーがかれと預言者たちの間を行き来する使いとした天使の手によって。
「気高く敬虔な(書記たち)」、彼らはアッラーの許で高貴な扱いを受け、敬虔で清純である。
この真実がはっきり述べられた後、アッラーはかれの恩恵を否定し、ご命令に背く人間を否定します。
「人間(不信心者)に災いあれ。何とかれは忘恩なことよ。かれはどんなものから,かれを創られるのか。一滴の精液からである。かれは,かれを創り,それから五体を整えられ,(母の胎内からの)かれの道を容易になされ,やがてかれを死なせて墓場に埋め,それから御望みの時に,かれを甦らせる。」
「人間に災いあれ」は呪いの言葉で、人間は不信仰者、忘恩者を指します。この形の願いは一番醜く、この人間の不信さがどれほど大きいかを指しているといえるでしょう。
「かれはどんなものから,かれを創られるのか」、アッラーがどのようにこの人間を創造するのかという質問です。これは、この不信仰者を軽蔑する意味を持ちます。
「一滴の精液(نطفة)からである。かれは,かれを創り,それから五体を整えられ」、نطفةノトゥファ、Nutfaは元来一滴を意味しますが、ここではとても多くの精子を含んだ男性液を意味します。精子一つが女性の中にある卵子にくっつくことが、胎児形成の第一段階になります。胎児は次に血の塊になり、次に肉の塊になり、どんどんと形を変えていきます。
「かれの道を容易になされ」、アッラーは、出産時に子宮の扉を開くことによって、この人間が母親のお腹の中から出やすいようにしました。また、アッラーがこの人間をイスラームに導き、彼のために道を易しくした、という意味にもとれます。
「やがてかれを死なせて墓場に埋め」、アッラーは彼を死なせて、大地の中にある墓を、彼を優遇する意味で、住居とした。
「それから御望みの時に,かれを甦らせる」、そして最後の審判の日になると、アッラーは清算と行動の報いを与えるために、彼を生きた状態に戻す。