イスラーム勉強会ブログ

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高慢者と愚か者など

2008年07月01日 | 花嫁の冠【自我浄化】
 誰でも自分の旅立ちが近いと知ると、食料を集めようと急ぐ。
 
 誰でも他人の自分に対する誠意が自分のためにならないと知ると、自分で誠意に力を入れる。

 誰でも計算せずに支出する人は、知らぬ間に損をする。

 また誰でも物事を人に任せたあとにその人の裏切りを知ると、その人を免職にする。
 あなたの魂もこれと同様である。魂はあなたを裏切ったのだから免職とし、魂の行くあらゆる道を窮屈なものにしなさい。

 もし自分の中に、“拒否”、“欲望”、“不注意”を見つけたなら、それらはあなたの特徴であり、“悔悟”、“畏敬”、“清貧”を見たなら、それらはアッラーの御業である。

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 高慢な者がするように、降下してきた助けを払いのけてはいけない。慈雨は、高山の頭に降り注ぐものではなく、へこんだ大地に降り注ぐものだろう。高慢者の心も同じで、彼らから移動してきた慈悲は謙遜者たちの心に降り注ぐ。高慢者とは誰か:よい服を着ない人ではなく、真実を否定する人のことをいう。

 大臣や現世の友だけが高慢の持ち主であると思わないように。夕食を持たない人(貧しい人)も高慢さを持っているかもしれない。なぜなら、彼は汚し、更正せず、アッラーの権利に対して高慢な態度を取ったからである。

 捕虜や牢屋に入っている者だけが災難者であると思わないように。アッラーに背いて、この純正な王国に罪という名の汚れを持ち込んだ者こそが災難者である。 

 ディーナールやディルハムを費やした人は多いが、涙を費やした人は少ない。

 愚か者とは、死んだ息子のために泣き、アッラーから得られなかったもののために泣かない人のことをいう。例えば:私はアッラーを忘れさせてきたもののために(このせいでアッラーのことを忘れてしまったので)泣いているんだ。だが、ここで彼は、彼を忙しくさせていた(アッラーを忘れさせていた)ものを取り上げてくださったアッラーに帰り、喜ぶべきだ。醜いことといえば、白髪が生えてきたというのに子供レベルの脳をあなたが持っていることである。またあなたはアッラーがあなたに望んでおられることを理解しない!もしあなたが理性の持ち主であるなら、(人々に)泣かれる前に、自分のことを泣きなさい。子供や妻や召使や友人はあなたが死んだから泣くのではなく、あなたの死のせいで得られなくなるもののために泣くのである。だから、あなたは彼らを泣くことにおいて追い抜き、こう言いなさい:あなたたちが私のために泣く前に、アッラーから頂いたチャンスを失ってしまったことに対して私が泣くことは私にとってふさわしいことだ、と。