人生、失敗しちゃった~ニート後遺症 闘病記~

十数年のニートをやめて一年。ニート後遺症と戦う、ニート研究家。

高齢元ニートにバイトの後輩ができました【ニート後遺症、闘病中】

2016年03月29日 | 脱ニート者の日常
早くやめなきゃなあと思いながら数か月お世話になっている品出し業務。
ついに先日、後輩ができてしまいまして。

俺自身、トロ臭くて自分の業務だけで時間が不足するくらいの毎日で、店内のアレコレについてもその10%も把握していなかったりします。
が、後輩ができてしまったということは、店内に俺の業務をやっているのが俺だけということは俺が何とかしないといけないわけで。

ということで、元ニートの分際で仕事を教えてきました。

これがしっくりくるというか、楽しいというか、元々そういうことが好きだったんですよね。教育実習行った時も授業計画作ったり教壇に立ったりすることが苦にはならなかったですし。むしろ楽しかったです。他の実習生がふぅふぅ言っているのが不思議なくらいでした。諸先生方との付き合い等の方がしんどかったことも思い出されます。というかそれが一番つらかった…先生たちとわいわいするセンスが俺にはなくて。学生たちについては、俺的にはストレスはなかったですかね。こちらも他のみなさんとは違って、仲良くなるとかはなかったですけど。

偉そうにバイト先でレクチャーなどしているとふと思います。
学生時代にこういう経験を多くすることで自分の属性が明らかになっていくものなのだなあと。もし学生時代にこういう感覚を多く得ていたら、教員であったりそうでなくともそういう立場の道への選択肢を持つことができていたかもしれません。

学生時代に就職を考えた時、その職がどういう職なのかという文字面ばかりを追いかけていた気がします。自分が何をすると気持ちいいのか、相性がいいのかの選択肢が少なくて、その職に就いた時のイメージがまるで沸かない。ダメですね、それじゃ。学業が疎かにならない程度のバイトなら、ガツガツとやるべきでした。

今更、教える立場の職なんて就けるわけないですしね。教える、じゃなくても喋る、でもいいんですが、どっちにしてもどうにもならない分野です。何かしらキャリアがあればともかく、キレイに真っ白な履歴書じゃあ、ねぇ。

ともあれ。
数か月のバイト作業の中で「楽しい」を感じたのはこれが最初。バイト作業そのものではないですが、ホントに些少ながら初めてメンタル的に得るものがありました。

せめてこのバイト、昇給なり昇進なりあればいいんですけどね。

ニートは本人たちだけの問題ではない。高齢ニートの社会復帰を考えてくれ1

2016年03月29日 | 高齢ニートの社会復帰を考えてくれ
ニート・元ニートは本人たちだけの問題ではない。
なんてことはいよいよもって世間で指摘されるところです。本人たちの人生の問題ではあるのですが、社会からみれば労働力減少、やがて社会復帰に失敗すれば生活保護の対象となり市財政に負担をかける、それ以前に市県民税・年金未納で財政を圧迫する、精神的におかしなことになって凶行に及ぶことも考えられる。一分の隙もないくらい、まあ良い部分などない。
それらに対して色々な支援政策がありますが、そのほとんどが相談窓口設置。そして多くが四十歳以下のニート・ひきこもり支援。社会的に四十以上のモノを支援したところで体力的能力的に伸び代も少なく、あっという間に老いて使える期間も短いから、余り意味がないと踏んでいるのでしょうか。もう大人なのだから自己責任でちゃんと社会復帰しなさいよ、ということなのでしょうか。

そうであったとしたら、そこに大きな齟齬があります。

ニートとは、現実から離れて自分のお気に入りの時間で止まってしまった人です。止める時間は、多くが子どものころの楽しい時期、でしょう。高校時代かもしれないし大学時代、かもしれない。小学校の夏休みまで戻る人もいるかもしれない。働かなくてもいい、好きなことだけやっていられた最高の時期を永遠に繰り返そうとするのがニートなんですね。
勿論、そこに至るまでには、たとえば会社での人間関係や家庭環境の急変等で精神が疲弊するなど個々人に差はあるでしょうけど、根本的にはこれです。
だから、四十過ぎたニートはもう大人だから自己責任で、は正解でもありつつ実はかるくナンセンスな話で…中身はその、時間を止めた時のままですからね。
社会的なプロフィールとしては四十何歳。でもなんの経験もない。ただの子ども。俺をみてわかるように、なのに口ばかり達者。体力激減。就ける仕事も激減。収入皆無。それが高齢ニート。
これを自己責任と切り捨てるとどうなるのか。
社会復帰して人並みの生活に戻れる…レアケース。もし本人が両親の老後を負うこともなく家族を養う義務もなければ、もしかしたら成功するかもしれません。この場合の社会復帰は正社員として雇用されて定年まで働ける環境をいいます。バイトにはなんの保証もないですから。

それ以外だと何とかバイトにありついて自分一人だけ喰っていけるだけの収入を得て、収入取って出しの生活の中、一人で年老いていき、やがてバイトが続けられなくなったら生活保護。年金はまず未納でしょうからもらえませんしね。老後のための貯金もできないです。基本的にそれだけの収入が得られるバイトには就けません。四十越えたニートは。(続く)