須崎公園再整備計画に伴い、樹木伐採の是非が議論を呼んでいます。市は「何本伐採し、何本残し、代わりに何本植える」という数値で説明を行っていますが、問題は単なる本数ではありません。立派な大樹が伐採され、代わりに小さな苗木が植えられただけでは、緑豊かな風景は失われてしまうのです。
「立派な樹木を伐採するのではなく、せめてどこかに移植できないか」との声も多く聞かれます。しかし、その「どこか」とは一体どこなのでしょう?
この問題を考える中で、ふと「マリンワールド海の中道」の前に広がる大きなコンクリート広場が思い浮かびました。この広場、壮観ではあるものの、夏場の炎天下では太陽光が反射してとにかく暑い! 9月でも「暑い」と感じるほどで、真夏の状況は想像するだけで恐ろしくなります。ここを徒歩で歩かなければ水族館に入れない現状は、夏休み期間中に訪れる家族連れにとって、非常に過酷といえるでしょう。
そこで思いました。この広場の一部を緑化し、須崎公園から伐採される予定の大樹を移植してはどうだろう? 広場の白いコンクリート部分を土に戻し、大きな木々を植えることで、涼しい木陰が生まれ、人々が快適に水族館を訪れることができるようになります。
福岡市内にはすでに成功例もあります。博多駅前広場では、以前ミストを使って気温を下げる試みが行われていましたが、大きな樹木を植えたことで、育った木々が自然の涼しさを提供してくれるようになりました。こうした実例を見ると、人工的な冷却よりも自然の力を活用する方が、持続可能で効果的だと思えてしまいますが、この考え、どうでしょうか?