九州交響楽団の「第400回」定期演奏会のチケットが発売されました。当初発表されていた演目は「ブラームスのドイツ・レクイエム(合唱付)」。
ここで、当初出演が発表されていた「九響合唱団」について書きますと、国内で合唱団を備えたプロオーケストラは「九州交響楽団」以外にないらしく、九響の演奏が初めて全国放送されたのがNHKラジオでの「カルミナ・ブラーナ」だったのですが、その演奏力のみならず「合唱団登場」に日本全国のクラシックファンが驚き、話題になっていました。
従って、九響が全国的に存在感をアピールする事が出来るもの… それは「オーケストラ&合唱のコラボ」だと思うのです。単体での「オーケストラ」や「合唱団」は日本全国どこにでもありますが、合唱付の演目を(コラボでなく)自前で用意できるのは、国内では九州交響楽団以外にありません。なので、他の楽団には出来ない演目が実現出来るはずです。
また、指揮者やソリストは日本全国に移動しますが、合唱団を出張させるには経費が掛かるので、必然的に福岡での公演がメインとなるでしょう。なので「合唱付演目」は、観光客を呼ぶ力にもなり得ると思います。
そして、小泉監督も「合唱付」の公演開催に意欲満々だったようですが、コロナの関係で、合唱団が出演出来なくなってしまいました。
で、代わりに発表されたテーマが「400回に刻む 小泉九響 極みのブラームス」。演目として用意されたのは「ブラームスの交響曲第2番」と「ブラームスの交響曲第3番」。
九響らしい、渋いプログラムです。
そして、記念すべき「第400回」に合唱団は出演されませんが、年末、ひそかに九響合唱団登場の「第九」が予定されているのを発見。無事に開催される事を願っています。