長く仕事をしていて、不思議で仕方ないのが、「失踪する」人たち。
仕事が嫌になって逃げたいという気持ちはよくわかります。
ただ、「退職します」と申告してきちんと手続きして辞めればいいのにと。
「失踪する」のは、リスクしかない気がするので、「無茶なことをしなくても」と心配になる。
手続きすらも「無理!」、「会社にはとても行けない」といったような状態だったら、
ともかく「病欠」でも何でも出社できないことを会社に申告しておいてフェードアウトとか。
「意志を見せるだけ」でも違うのにと。
逃げたら、会社側の手続きができないし、その後の就職にだって響くはず。
もちろん、ブラック企業とかで、「辞めたら、56す」なんていう脅しを受けるとかなら
ともかく。私が在籍して来た会社は、無茶な引き留めなんてすることは一切なかった。
なのに、「失踪する」人たち。
以前の職場では、部署の違うところで働いていたエリートの男性が「失踪」して、
その後、何ごともなかったように連絡をして来たらしく、ただ、失踪前の部署ではなく、
私のいる部署に配属された。
なんでも中東あたりを旅していたらしく、日焼けしてにこにこして戻った、らしい。
私のいる部署に来た日も笑顔で「ふつうに」挨拶して来た。
申し訳ないけれど、「失踪」して何か月も無断欠勤して連絡も寄越さないといった
「むちゃ」をした人間をなんのおとがめもなしに雇用を続けるのは不思議だった。
ふつうは再雇用は難しいものではないのかしら。社会人としての「報連相」の基本が
できない方と見られて、信用されない気がするんだけど。なぞです。
ともかくも、その方が出社したとき、私は病気手術のために、長期休みとなることに
なっていて、申し訳ないけれど、私の担当する仕事を引き継ぎしていただいた。
私は当時、かなりの仕事内容を持っていたので、新人さんが引き継ぎをしていただくのは
無理だと思ったので、ほとんどはベテランの外部スタッフにお願いして、簡単なものを
彼に引き継いだだけだったので、ストレスはないだろうと思えた。
「配属されたばかりなのに申し訳ありません」と頭を下げたら、「大丈夫です。頑張ります」と
やっぱり、笑顔で返されたので、心配しながらもお任せした。
もちろん、困ったら、ほかにベテランのスタッフがいるから、いくらでもフォローはして
もらえるだろうとも思っていた。
しかしながら、私が療養を終えて復帰したとき、その人の姿はなかった。
また、「失踪」してしまったとのことだった。
そうかー。また、失踪かー。うーん。
それでは、どうして、戻って来たんだろうとまた、疑問だった。
「失踪」するくらい、追い詰められていたはずなのに、
戻って来ずに、自分ができることを探してみたらよかったのではないのか。
二度目は、やっぱり、「失踪」ではなく、「退職」してほしかったなと。
彼は難関国立大卒で、会社側は期待していたからこそ、再雇用したのだろうけど、
社会人としての基本を学ぶことはできなかったのだろうか。
ちょうど、入れ替わりだったので、彼の人となりを知ることはできなかったので、
いまだに不思議で仕方ない。
それからもときどき「失踪者」は見かけるけれど、つい、最近も「失踪」があった。
その人は40代の男性で、同業にいた経験があり、大変、飲み込みのいい方だった。
私のいる部署はとにかく覚えることが膨大で、すぐに仕事はできないので、研修期間として
1か月はかかる。その間は実務はなく、勉強ばかりなので、これはこれでとてもきつい。
実践して覚える方が大変でもマシなのではないかと思えるくらいだ。
それでも、その方はコツコツと勉強して、理解して行っている様子で、とても安定感が
あって、信頼できるまじめさだった。奥様も小さいお子さんもいるので、その分、
落ち着いていらっしゃるのだろうと思えた。
新人さんは係長と私の間の席で研修期間を過ごしていて、わからないことがあると、
係長が不在のときは私が教える。教えていても反応もよく、「いい方に入っていただいた」と
安心していたのだけど、ちょうど1か月の研修を終えて、いざ、実務に入っていただこうと
いうタイミングで「失踪」した。
そんな気配などひとつもなかったので、無断欠勤されたときは、「事故にでもあった?」と
心配したが、全く連絡がつかなかった。それ以来、連絡は一切つかず、本人からの連絡もなく、
自宅に行っても出て来ることはなく、長期戦で連絡を続けたが連絡を返さなかった。
この件も不思議で仕方なかった。奥様も子供さんもいらっしゃる身で、こんなことを
してはご家族に迷惑がかかるのではないかと案じた。
結局、派遣会社さんからの派遣で、仕事をしてみてマッチングすれば、社員登用ありという
条件の方だったので、派遣会社さんもとても困っていらしたらしい。
ご自宅には帰って来ている様子だったので、事件性はなかったようだけど、研修だけ受けて
仕事はせずに「失踪」されるのは、会社的には人件費の「無駄」になってしまうので、
迷惑極まりないことになってしまった。
もちろん、研修中に「私には無理」と言って逃げる人は珍しくない。
ただ、もともと派遣会社さんの方と契約しているのだから、その旨を派遣会社さんに申告すれば、
ご本人がこちらに連絡をする必要もないので、同様な条件で来た方もいきなり出社せずに退職と
なった方は多い。だから、「失踪」の必要はなかったのだけれど、どうしてなんだろう。
パソコンの基本的なスキルがないといけないし、覚えることがとても多く、また、1日で何かが
起きて、対応が全く変わったりするので、その日が休みだと、「え?どうしてそんなことに?」と
驚くようなことになっていたりする。とにかく、煩雑で瞬発力的な対応スキルを求められる仕事だから、
課内では「50代以上の人は物覚えが悪いから採用しないで」という意見も多い。
えーっと、私、60代なんですけど。
ともかくも、「失踪」する人たちがいまどうして、何をどう考えているのか。本当のところを聞きたいと
ついつい思ってしまう。
そういえば、「失踪」のことを最近では「飛ぶ」と言いますね。「飛んだ」とか「詰んだ」とか。
仕事が嫌になって逃げたいという気持ちはよくわかります。
ただ、「退職します」と申告してきちんと手続きして辞めればいいのにと。
「失踪する」のは、リスクしかない気がするので、「無茶なことをしなくても」と心配になる。
手続きすらも「無理!」、「会社にはとても行けない」といったような状態だったら、
ともかく「病欠」でも何でも出社できないことを会社に申告しておいてフェードアウトとか。
「意志を見せるだけ」でも違うのにと。
逃げたら、会社側の手続きができないし、その後の就職にだって響くはず。
もちろん、ブラック企業とかで、「辞めたら、56す」なんていう脅しを受けるとかなら
ともかく。私が在籍して来た会社は、無茶な引き留めなんてすることは一切なかった。
なのに、「失踪する」人たち。
以前の職場では、部署の違うところで働いていたエリートの男性が「失踪」して、
その後、何ごともなかったように連絡をして来たらしく、ただ、失踪前の部署ではなく、
私のいる部署に配属された。
なんでも中東あたりを旅していたらしく、日焼けしてにこにこして戻った、らしい。
私のいる部署に来た日も笑顔で「ふつうに」挨拶して来た。
申し訳ないけれど、「失踪」して何か月も無断欠勤して連絡も寄越さないといった
「むちゃ」をした人間をなんのおとがめもなしに雇用を続けるのは不思議だった。
ふつうは再雇用は難しいものではないのかしら。社会人としての「報連相」の基本が
できない方と見られて、信用されない気がするんだけど。なぞです。
ともかくも、その方が出社したとき、私は病気手術のために、長期休みとなることに
なっていて、申し訳ないけれど、私の担当する仕事を引き継ぎしていただいた。
私は当時、かなりの仕事内容を持っていたので、新人さんが引き継ぎをしていただくのは
無理だと思ったので、ほとんどはベテランの外部スタッフにお願いして、簡単なものを
彼に引き継いだだけだったので、ストレスはないだろうと思えた。
「配属されたばかりなのに申し訳ありません」と頭を下げたら、「大丈夫です。頑張ります」と
やっぱり、笑顔で返されたので、心配しながらもお任せした。
もちろん、困ったら、ほかにベテランのスタッフがいるから、いくらでもフォローはして
もらえるだろうとも思っていた。
しかしながら、私が療養を終えて復帰したとき、その人の姿はなかった。
また、「失踪」してしまったとのことだった。
そうかー。また、失踪かー。うーん。
それでは、どうして、戻って来たんだろうとまた、疑問だった。
「失踪」するくらい、追い詰められていたはずなのに、
戻って来ずに、自分ができることを探してみたらよかったのではないのか。
二度目は、やっぱり、「失踪」ではなく、「退職」してほしかったなと。
彼は難関国立大卒で、会社側は期待していたからこそ、再雇用したのだろうけど、
社会人としての基本を学ぶことはできなかったのだろうか。
ちょうど、入れ替わりだったので、彼の人となりを知ることはできなかったので、
いまだに不思議で仕方ない。
それからもときどき「失踪者」は見かけるけれど、つい、最近も「失踪」があった。
その人は40代の男性で、同業にいた経験があり、大変、飲み込みのいい方だった。
私のいる部署はとにかく覚えることが膨大で、すぐに仕事はできないので、研修期間として
1か月はかかる。その間は実務はなく、勉強ばかりなので、これはこれでとてもきつい。
実践して覚える方が大変でもマシなのではないかと思えるくらいだ。
それでも、その方はコツコツと勉強して、理解して行っている様子で、とても安定感が
あって、信頼できるまじめさだった。奥様も小さいお子さんもいるので、その分、
落ち着いていらっしゃるのだろうと思えた。
新人さんは係長と私の間の席で研修期間を過ごしていて、わからないことがあると、
係長が不在のときは私が教える。教えていても反応もよく、「いい方に入っていただいた」と
安心していたのだけど、ちょうど1か月の研修を終えて、いざ、実務に入っていただこうと
いうタイミングで「失踪」した。
そんな気配などひとつもなかったので、無断欠勤されたときは、「事故にでもあった?」と
心配したが、全く連絡がつかなかった。それ以来、連絡は一切つかず、本人からの連絡もなく、
自宅に行っても出て来ることはなく、長期戦で連絡を続けたが連絡を返さなかった。
この件も不思議で仕方なかった。奥様も子供さんもいらっしゃる身で、こんなことを
してはご家族に迷惑がかかるのではないかと案じた。
結局、派遣会社さんからの派遣で、仕事をしてみてマッチングすれば、社員登用ありという
条件の方だったので、派遣会社さんもとても困っていらしたらしい。
ご自宅には帰って来ている様子だったので、事件性はなかったようだけど、研修だけ受けて
仕事はせずに「失踪」されるのは、会社的には人件費の「無駄」になってしまうので、
迷惑極まりないことになってしまった。
もちろん、研修中に「私には無理」と言って逃げる人は珍しくない。
ただ、もともと派遣会社さんの方と契約しているのだから、その旨を派遣会社さんに申告すれば、
ご本人がこちらに連絡をする必要もないので、同様な条件で来た方もいきなり出社せずに退職と
なった方は多い。だから、「失踪」の必要はなかったのだけれど、どうしてなんだろう。
パソコンの基本的なスキルがないといけないし、覚えることがとても多く、また、1日で何かが
起きて、対応が全く変わったりするので、その日が休みだと、「え?どうしてそんなことに?」と
驚くようなことになっていたりする。とにかく、煩雑で瞬発力的な対応スキルを求められる仕事だから、
課内では「50代以上の人は物覚えが悪いから採用しないで」という意見も多い。
えーっと、私、60代なんですけど。
ともかくも、「失踪」する人たちがいまどうして、何をどう考えているのか。本当のところを聞きたいと
ついつい思ってしまう。
そういえば、「失踪」のことを最近では「飛ぶ」と言いますね。「飛んだ」とか「詰んだ」とか。