お知らせ
メール(reimei.nakayama@gmail.com)またはお電話(059-255-1123)で、れいめい塾まで『内申の件で』とご連絡ください。
父親が聞く・・・右は打てるか?
一郎が答える・・・あと2,3発ならね。
父親が言う・・・その時が来たら、刺し違える覚悟で打て!
そしてランディにいいように打たれ続ける宮田一郎。
セコンドがつぶやく・・・こんなんじゃ、「その時」は来ない・・・。
やはり最後は右クロス。
そして、ランディの左はガラスのジョーに向かって打ち放たれるはず。
この流れ・・・やはり、昭和世代の思考ならば宮田一郎は死ぬ。
本当にそうなのか?
昨夜は松阪へのショート・サーキット。
帰りにコンビニでの立ち読み・・・ルーティーン・ワーク。
少年マガジンは7号。
ついに「その時」は来た。
宮田一郎の「その時」ではない・・・宮田一郎の「その時」は2月初旬あたりだ。
つまりは私立大学開戦あたり、健介(浪人)や和輝(農林3年)の連戦が始まっているはずなのだ。
ここでの「その時」、センター試験だ・・・。
ついに、55時間後に迫った。
明日の16日、ウチの塾の広告が出る。
キャッチ・コピーは前回同様、6期生の智博(オリエンタル印刷)、以下・・・。
そして塾生達は明日、「約束の地」を目指し、センター試験へと挑む
かつて越知の姉ちゃん、F1マート裏でM2というスナックをやってた。
たまに顔を出すと、静かに飲んでる俺をやたら他の客に紹介する。
「こっち、久居で塾をやってる人」・・・てな感じだ。
その紹介に興味を示した客がいた。
「どこや」
「れいめい塾って塾をやってます」・・・丁重に答える。
「ああ、・・・オマエんとこの広告見たぞ」とお客さん。
「それはありがとうございます」と社交辞令の俺。
そのお客さん、考え込んでいる。
「ええっと、誰やったかな」
「何がですか」
「オマエんとこの生徒や、・・・俺が気に入った奴や」
今イチ、意味が分からないが相手に合わせる・・・「誰でしょうね」・・・軟弱なんや。
「そや、そや、越知や! 越知は元気か」
越知というターム・・・これで社交辞令だとの予想は吹っ飛ぶ。
あげく、「邦博も元気か」と来やがった。
マニアック?・・・えらいことになってきた。
「はい、元気でやってます」・・・直立不動・・・防戦一方となる。
今となっては懐かしい、あのお客さんに捧げる意味で。
今回の広告の人物紹介を少しだけ・・・。
中央にいる俺にスリーパーをかけているのが啓介(21期生・朝明高校2年)です。
その啓介、今は全日本代表に選ばれてアメリカ遠征中。
そして、俺の右側にユタカの親父さん。
三重に帰ってきて、何も考えないままに中学のダチの言いなり、・・・何ら高邁なる理想もないままに塾でもやるか・・・そして知り合った親父さん、この人に会って古い塾を借りようと決めた。
俺の人生の中でも特筆すべき人・・・恩人である。
ユタカの親父さんと手を組んでいるのが俺の奥さん・・・びっくりした。
奥さんの右が高1として、このブログに露出度が多い香保(松阪高校1年)、志望は三重大学医学部看護学科。
その右の大男が和輝(農林3年)・・・今年の裏の主役、名城大学を目指す。
一方、俺の左側に涼やかに座っているのが、この広告の主宰者の橋本ドクター。
写真写りがよろしおまんな・・・智博がこの写真を選んだわけ、分かったわ。
さらに、すぐ左の女の子が俺の娘のあい(中3)、志望校は津高。
その左が松阪から密航してきた砂保(中3)、志望校は三重高。
さらに左、写真の一番左がこなつ(中3)、志望校は津高。
これで前列の紹介は終わりです・・・それ以外は後日にでも。
あんな冷静沈着な橋本ドクターでさえも、ゲンかつぎがあるらしい。
患者さんが途絶えると俺に電話してくる。
すると患者さんが来るそうな。
だから、昼間っからちょこちょこと携帯が鳴る。
そんなルーティーンワークの電話の緒戦は、広告の反響。
大晦日に出した塾の広告でどれほどの問い合わせがあったとか、何人がやって来たとか・・・。
広告一般の反響については、せいぜい0.1%あたりだと智博(6期生・オリエンタル印刷)が言ってたっけ。
つまりは今の時代、広告を出そうが、それほどの反響は期待できないわけだ。
そんなせちがない広告の反響に加え、今回は大晦日に出稿するという暴挙?
ところが反響は意外な形で出た。
まず、新井(5期生・航空自衛隊)が来てくれた。
大晦日の俺のブログに大きな男と俺のツーショット・・・あいつだ。
思えば7年前に、息子が出来たと喜び勇んでやって来た時に飲んで以来。
息子の名前は孝太郎・・・その名前を新井が持ってきた沖縄の泡盛「海の那」に書き付けての祝い酒。
その空き瓶は今もなお塾の棚に置いてある。
大晦日、新井の見送りに駐車場に。
新井の車の中から出てきた男の子・・・俺の顔を訝しげに見上げる。
いつしか小1になった孝太郎。
そしてさらなる反響が颯太の登場だった。
てっきりお母さんに誘われての登場だと思っていたが、お母さんからの書き込みで予想外の事実を知る。
大晦日に他の派手な広告のなかで迷子になりそうなウチの塾の広告、それを見た颯太自らが塾に行きたいと言ったという。
そして塾にやって来た颯太に優しく話しかけたのが啓介(朝明高校2年)。
啓介もまた広告に誘われるようにしてやって来たのだ。
昨日もまたゲンかつぎの電話。
「妻がですね、すごい!すごい!って言うんで、塾頭のブログなら読んだよと言うと、違う!違う!颯太君のお母さんからの書き込みよって・・・」
「やっぱり、かつて看護士だったことに加え、同じ母親として感じあうものがあったんやろな。それにさ・・・颯太自らが塾に行きたいって言ってくれたんは涙が出たわ」
「いやあ、妻もいっしょです。これって奇跡ですよ! 集客とはまた別でこんなドラマになるなんて・・・」
「これも橋本君のおかげや、感謝する」
「いやいや・・・で、考えたんですけどね、次はセンター試験当日か日生第一の試験当日に広告第二弾を考えてたんですけどね、こんなことが起こる可能性があるなら、センター試験送り出し当日に出したいなと。そして今夜の送り出しに集まってくれ!って」
「えっ・・・センター試験の送り出しは金曜・・・来週の金曜日や、16日やからあと8日、一週間では到底無理やで」
「智博には間に合わせろって言っときました、OKは貰ってます」
「それって上下関係でOKさせたんやろ」
「ははは」
橋本ドクターの強権発動?で第二弾の広告が1月16日に出ます。
製作担当者の智博、今週末は休みなし・・・死ぬんちゃうか。
たかが広告、されど広告。
この流れのなかで第三弾は俺が借金してでも出す。
塾ブログのランキング・・・2位まで行ったものの、やはり落ち始めると辛いもんやな。
所詮己は小市民・・・そう、自分を慰めていたら、またぞろアップ。
嬉しいねえ・・・再度、小市民のダブル・スコア。
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昨夜は松阪への週に一度のショートサーキット。
と言っても、ほんの数分前に戻ったばかりだが・・・。
帰りのルーティン・ワーク?コンビニでの立ち読み。
少年マガジンが6号。
宮田一郎、痛恨のダウン!
そしてセンター試験の足音は、芦ノ湖の赤い鳥居を越えたあたりか・・・。
里恵の国語の授業に中2の颯太が現れた。
大晦日以来、そして里恵の授業はいつ以来か・・・。
大晦日に颯太から突然の電話・・・今日の大晦日のパーティ、塾に行っていいですか?
その夜、久しぶりに姿を見せた颯太はどこにいればいいのか困っているようだった。
「こっち来て座れ」・・・そうは言ったものの、俺は矢継ぎ早に現れる出席者と談笑していた。
そんな時、全日本レスリング代表に選ばれた啓介(21期生・朝明高校2年)が飛鳥(21期生・立命館宇治高2年)と姿を見せた。
ふと気づいた・・・啓介と颯太の共通項だ。
かつて啓介も、なかなか学校へ行けない日々があった。
そして颯太、2学期はほとんど学校に行っていない。
俺が週に一度のペースで颯太の家に出張授業、中学のカリキュラムを無視して数学を教えた。
始めた頃は学校へ行ってないために一時関数から、そしていつしか三角関数へと進んでいた。
そして現代文、新書の「悩む力」を二人で読み進める読書会なんぞをやっていた。
俺は啓介に言った、「啓介、中3の頃に眠剤でなかなか朝が起きれない時があったよな」
「ええ、あの頃は毎日のように中学校の先生、それに先生が起こしに来てくれましたよね」
「こいつも同じような症状なんやろな、眠剤飲んでるからなかなか起きれんくって学校へ行けへんねん」
颯太が学校へ行けない事情は他にもあった。
人と話すのが疲れるのだ。
人のテンションに合わせるのが苦痛なのだ。
啓介が颯太に向かって言った、「なんかだるくって、起きたくってもなかなか起きれへんやろ」
「ええ」と颯太。
「啓介、そんな時はどうすりゃいいんや。オマエもいつの間にか、日常生活に戻っていったやん」
「そうっすね、・・・朝起きたらね、したいことを決めるんですよ」
「なるほどな・・・で、オマエは何をしようとしたんや」
「俺って身体動かすの好きでしょ、だからまず起きたら絶対に筋トレをやろうって決めたんっすよ。違うか・・・筋トレやるために絶対に起きようって」
そして啓介、今日初めて会った塾の3年後輩、颯太に向かって言った、「だからさ、オマエも朝起きて絶対にすることを決めるんや」
「・・・」 思案気の颯太。
「基本英文20文の暗記でどや?」と俺。
「いや・・・それはちょっと」 即座に打ち消す颯太、硬かった表情がいつしか緩んでいる。
昨夜の颯太の突然の登場・・・あの大晦日の夜に感謝すべきだろう。
塾の21期生と24期生・・・初顔合わせの二人の邂逅。
啓介が颯太にいろいろと話しかけてくれた。
そして、その紡ぎの先に昨夜の登場があったわけだ。
そんな久しぶりの登場に、22期生の亜里(津高1年)が中学生の教室にやって来て声をかけたと言う。
毎週土曜日に実施しているセンター試験現代文の授業への誘(いざな)いだ。
具体的にはどんな会話が二人の間で交わされたのか・・・俺は知らない。
俺は高3と仙人対象の英語の授業中だ。
しかし、この数ヶ月間をずっと家から出ずに過ごしてきた颯太にとって、これは大きな一歩だ。
ちなみに中2の颯太がセンター試験の現代文を解けるのか?
昨夜の里恵の授業の問題は去年の高田高校入試問題。
中3に混じって試験を受けた颯太の得点・・・50点満点で32点、基礎はできている。
かつて友人関係で悩んでいた亜里もまた、中2から高校生に混じってセンター試験対策の現代文の授業に出ていた。
そして、今の高3、名古屋大学志望の瞭(津高3年)や大阪大学志望の慎也(津高3年)の肝を心底震撼せしめた。
今は中2の玄太の孤軍奮闘。
亜里や香保(松阪高校1年)と干戈(かんか)を交えている。
つまりは現代文、年齢は一切関係ない。
最低限の資質・・・今を悩む奴。
周りの状況が読めない馬鹿には、いつまで経っても現代文の扉は開かない。
颯太の堅い扉に鍵を差し込んだ啓介・・・今は遥か遠いアメリカの空の下。
日米決戦の趨勢やいかに!
こら、啓介!早く戦果を報告せんかい!