1年ほど前にウチの塾に密航してきた幸奈、今までの学区外からの密航。
西橋内中学だ。
今回の1学期の中間に際して、ラッキーだったのは新高1にみひろ(津西1年)が密航してきたこと。
みひろは幸奈と同じく西橋内出身。
俺はみひろに頼み込み、去年の1学期中間試験を手に入れた。
過去の試験問題をなぞりながら出題者の意図をひとつひとつ確認していく。
この分析が果たした役割は大きい。
幸奈は中学入学後、初の400点越えを成し遂げた。
幸奈の努力もさることながら、部屋中探して試験を見つけてくれたみひろの功績は大きい。
さらに一年後輩を励ましてもくれたようだ。
そんなみひろに感謝して今日はメシを奢った。
ハンバーグで有名な『ブロッコリー』
しばらく来なかったが、昔のように山のように盛られたもやしの上にハンバーグが乗っかっている。
藤が丘食堂と並び、この地を離れている大学生や社会人が帰省すると必ず寄る店の双璧。
まあ、女の子との食事ということで何を話したらいいか分からない・・・というか、突発性難聴で相手が何を話したのか分からない。
通訳がてら奥さんと出向く。
午後2時半から1階のマッツンに髪を切ってもらう。
最初に奥さんが料金を払いがてら、「これ以上ないほどに短くね」
奥さんのリクエストはマッツンとより付き合いの長さで想定内に収まる。
カットだけの予定だったが、「先生、時間ある?」
「ああ、ええよ」
「実は試してみたい試供品があってさ」
髪を染めてもらう延長戦が始まる。
白髪の人向けの一品で、白髪の白を上品に抑えるのだそうだ。
ターゲットは50代の男性。
その世代が散発屋から美容室に移ってきたわけだ。
龍神が店に入ってきて高3の段取りについて話し出す。
これまた延長戦で、3階に上がってからも真ん中の部屋で続きが始まる。