俺は津西から津東、いつものコース。馨五(28期生・三重大学教育学部4年)は津高、これまたいつものパターン。
ところが今までと違ったのは合格発表会場の雰囲気・・・閑散としている。津西から津東への移動の最中に英汰から連絡、「先生、受かりました!」 「今、どこ?」 「家です」 「・・・家?」 「友達と相談してネットで見てから高校へ行こうって」
こんな生徒も多い、そしてコロナのこともある。だから合格発表の雰囲気は冷ややかだ。馨五も英汰の番号を確認したが本人がいないので塾に戻る。
いつもなら合格発表会場への密航者と全員で飯を食いに行くのが常だったが、今年は馨五だけ。じゃあ・・・赴任する学校はまだだが、少なくとも下宿が決まった馨五の慰労会へと変更・・・『まきの木』へ。
娘のれい(18期生・某高校講師)も呼んで昼食。
名張駅裏のアーケード街を1本入ったところにあるアパート・・・買い物は『リバーナ』かな。飲みに行ったら久居への最終は午後11時7分だ。
撮ってもらったのは羽優(津東2年)のお母さん。しかし写真を見ても分かるが、心の底からの笑顔ではない・・・津と津西と津東の受験生は全員が合格した。
麻那のおじいちゃんが作った池だ。
「1年後に心底笑いながらここで食事をすることを目標に頑張ります」 俺は来年ダブル受験となる羽優と楓乃のお母さんに伝える。
「終わりは始まり」 何度もつぶやきながら立ち上がる。