6月17日(日)。
この日は、稲敷市信太古渡の天台宗のお寺、円密院に調査にいきました。
歴史民俗資料館では、稲敷市が合併した平成17年度より、桜川地区、
新利根地区の寺院調査を実施しています。
これは合併直前に茨城県が実施した未指定有形文化財調査の結果を受けて、
新たに合併した4町村の調査結果を比較したところ、仏像の遺存状況等に
差があったことから稲敷市立歴史民俗資料館のおこなう大きな仕事として、
合併前の旧町村の区域ごとに網羅的な調査をおこなおう、そこから稲敷市
という新たなふるさとを知っていこう、という方針の元に始められた調査
です。
さて、今回は江戸崎地区の信太古渡の円密院です。
本堂はこちらになります。
円密院には、聖天堂というお堂があります。
これがそちらになります。
調査は、大きく分けて①仏像の調査と②古文書の調査をおこないます。
仏像の調査は…
こんな感じで、いつもの通り刷毛や筆で軽くお掃除することから始まります。
そして、寸法や制作技法などの所見の記録を取り、写真を撮影します。
撮影した写真の一例をお見せしますと、こんな感じです。
きれいにお掃除してさしあげて、きれいにお写真を撮ってさしあげて
心なしか仏様も嬉しそうなお顔に見えますね!?
次に古文書の調査ですが、実は円密院には茨城県内でも貴重な中世文書
が40数点も大切に守り伝えられています。
この他、お寺の歴代住職の記録ですとか、寺院史を調べる上で貴重な
文書があります。
今回はどのような文書が存在しているのか、所在調査と記録のための
写真撮影をおこないました。
写真撮影のようすはこんな感じです…
この日は29度近くになる今シーズン一番の暑さの日となりました。
調査にあたられた郷土資料調査委員の皆さん、大変お疲れさまでした。
また、今回、貴重な資料を快く調査させて下さいました円密院の御住職様
誠にありがとうございました!
資料館の寺院調査は、まだまだ続く予定ですので、皆さまのご協力
よろしくお願い致します。