2014年3月。
稲敷市立歴史民俗資料館では、
この度、新設収蔵庫が完成いたしました!
そこで、このブログにて少しご紹介いたしますね。
南西からのアングルです。
今回の収蔵庫は、鉄骨造り、屋根は折版ガルバリウム鋼板
の30分耐火構造、外壁はガルバリウム断熱サイディング張り
の防火構造で…
延べ床面積は298.89㎡です。
メインとなる収蔵庫の面積は、200.29㎡。
照明は、LEDで空調もあります。
床材は桜の無垢板で、腰壁は杉材を縦貼りとし、
埃が溜まりにくくしています。
また、天井は二重天井で、その間にはファンがあり、
一定以上の温度になると自動的にファンが廻ります。
棚は鉄骨の中量棚で、棚板には40mmの日本杉の板材が
使用されています。
内壁の天井・壁面には、「ニューヒューミライト」という、
湿度を調節する素材をふんだんに使用致しました。
この調湿建材、博物館等の展示ケース等によく使用される
素材ですが、今回は収蔵庫の壁の大部分をこれで
覆いました。腰壁は、調湿建材の保護の意味もあります。
この調湿性能のある建材を出来るだけ多く使用し、
限られた予算と関係法令の許容範囲内で、出来る限り
床面積、容積を大きく確保する、ということが、
この収蔵庫の設計時の主たるコンセプトでした。
収蔵庫には、その整理作業の為に「前室」が設けられますが、
新収蔵庫の前室は、95.64㎡あります。
資料館の本館には、作業に使えるスペースが僅かしかありません。
そのため作業スペース確保、というのも、今回の
収蔵庫の設計においては、とても重要なものでした。
こちらは、収蔵庫より天井が高く最大で約5.58mありますので
開放感と共にとても明るい室内になっています。
照明はもちろんLEDで、風通し用の高窓や金属網戸などを
設置してありますので、空調に頼らなくても、有る程度は
快適に過ごせるようエコに配慮しています。
前室から収蔵庫に通じる扉方向の写真です。
扉はエアロックまでは設置できませんでしたが、
頑丈重厚な鉄扉を設けています。
前室の給湯施設です。
作業用の流し台もあります。
今ではパソコンのネットワーク環境は仕事に欠かせません。
もちろんLAN回線も電話回線も通っています。
警備システムもバッチリなのですが、それはここでは
ナイショです。
稲敷市の4町村合併で、それぞれの旧町村の貴重な資料の
受け入れが困難な状況でしたが、新設1号収蔵庫の増設により
失われゆく故郷の資料を未来へ受け継いでゆくために、
一縷の望みが生まれました。
これからは、本館の機能と合わせて、資料館の果たすべき
役割のために役立ってくれることでしょう。
稲敷市立歴史民俗資料館では、
この度、新設収蔵庫が完成いたしました!
そこで、このブログにて少しご紹介いたしますね。
南西からのアングルです。
今回の収蔵庫は、鉄骨造り、屋根は折版ガルバリウム鋼板
の30分耐火構造、外壁はガルバリウム断熱サイディング張り
の防火構造で…
延べ床面積は298.89㎡です。
メインとなる収蔵庫の面積は、200.29㎡。
照明は、LEDで空調もあります。
床材は桜の無垢板で、腰壁は杉材を縦貼りとし、
埃が溜まりにくくしています。
また、天井は二重天井で、その間にはファンがあり、
一定以上の温度になると自動的にファンが廻ります。
棚は鉄骨の中量棚で、棚板には40mmの日本杉の板材が
使用されています。
内壁の天井・壁面には、「ニューヒューミライト」という、
湿度を調節する素材をふんだんに使用致しました。
この調湿建材、博物館等の展示ケース等によく使用される
素材ですが、今回は収蔵庫の壁の大部分をこれで
覆いました。腰壁は、調湿建材の保護の意味もあります。
この調湿性能のある建材を出来るだけ多く使用し、
限られた予算と関係法令の許容範囲内で、出来る限り
床面積、容積を大きく確保する、ということが、
この収蔵庫の設計時の主たるコンセプトでした。
収蔵庫には、その整理作業の為に「前室」が設けられますが、
新収蔵庫の前室は、95.64㎡あります。
資料館の本館には、作業に使えるスペースが僅かしかありません。
そのため作業スペース確保、というのも、今回の
収蔵庫の設計においては、とても重要なものでした。
こちらは、収蔵庫より天井が高く最大で約5.58mありますので
開放感と共にとても明るい室内になっています。
照明はもちろんLEDで、風通し用の高窓や金属網戸などを
設置してありますので、空調に頼らなくても、有る程度は
快適に過ごせるようエコに配慮しています。
前室から収蔵庫に通じる扉方向の写真です。
扉はエアロックまでは設置できませんでしたが、
頑丈重厚な鉄扉を設けています。
前室の給湯施設です。
作業用の流し台もあります。
今ではパソコンのネットワーク環境は仕事に欠かせません。
もちろんLAN回線も電話回線も通っています。
警備システムもバッチリなのですが、それはここでは
ナイショです。
稲敷市の4町村合併で、それぞれの旧町村の貴重な資料の
受け入れが困難な状況でしたが、新設1号収蔵庫の増設により
失われゆく故郷の資料を未来へ受け継いでゆくために、
一縷の望みが生まれました。
これからは、本館の機能と合わせて、資料館の果たすべき
役割のために役立ってくれることでしょう。