2月22日(土)。
この日は、当館主催の県立歴史館見学会を実施いたしました。
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水戸市の歴史館では、「常陸南北朝史―そして、動乱の中世へ―」
を開催しています。
「南北朝の動乱」と言えば、稲敷市におきましては、南朝方の
北畠親房がこの地に漂着し、「神宮寺城」と「阿波崎城」と
転戦して、つくば市に在る「小田城」へと移ったことは、
よく知られています。
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(スナップ写真は許可を得て撮影しています)
まずは歴史館の展示担当者の講座を聞いてから、展示を
見ます。
この日は、残念ながら稲敷市関連の回ではなく、「結城合戦」
の回でしたが、歴史館の講堂に人が入りきれないほどの大盛況
でした。
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今回の展示では、『烟田文書』(京都大学総合博物館蔵)から、
「烟田時幹軍忠状案」等が出陳されており、その中の建武4年11月
と建武5年10月のものには、「東条亀谷城」、「神宮寺城」、
「阿波崎城」の名称が見受けられました。
烟田時幹は、北朝方の佐竹義篤に従った鹿島氏一族の一人とされて
おり、上記の文書には「神宮寺城」や「阿波崎城」において、
「散々合戦致し切り捨てしめ訖(おわん)ぬ」や
「敵の処阿波崎城没落しめ訖ぬ」といった記述も見られます。
「神宮寺城」や「阿波崎城」で繰り広げられた戦いの激しかった
ことが窺えます。
また、展示では「十三塚」や「ほいほい地蔵」等、南朝方に味方
した郷土の人達の悲劇的な後日譚についても、丁寧に取り上げら
れていました。
「東条亀谷城」については、稲敷市羽賀説や稲敷市釜井説などが
あるようで、詳しいことは分かっていません。
また、「霞ヶ浦の海夫」の一つとして、「信太庄下条佐倉郷古渡津」
(現在の稲敷市信太古渡)などもクローズアップされ、円密院文書
なども展示されていました。
そして稲敷市関連作品としては、東条庄高田郷の鍛冶の祖と言われている
「来橘光定」の太刀が展示されています。
この作品は普段は見られないものなので、興味のある方は、
この機会に是非ご覧ください。
この日は、当館主催の県立歴史館見学会を実施いたしました。
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水戸市の歴史館では、「常陸南北朝史―そして、動乱の中世へ―」
を開催しています。
「南北朝の動乱」と言えば、稲敷市におきましては、南朝方の
北畠親房がこの地に漂着し、「神宮寺城」と「阿波崎城」と
転戦して、つくば市に在る「小田城」へと移ったことは、
よく知られています。
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(スナップ写真は許可を得て撮影しています)
まずは歴史館の展示担当者の講座を聞いてから、展示を
見ます。
この日は、残念ながら稲敷市関連の回ではなく、「結城合戦」
の回でしたが、歴史館の講堂に人が入りきれないほどの大盛況
でした。
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今回の展示では、『烟田文書』(京都大学総合博物館蔵)から、
「烟田時幹軍忠状案」等が出陳されており、その中の建武4年11月
と建武5年10月のものには、「東条亀谷城」、「神宮寺城」、
「阿波崎城」の名称が見受けられました。
烟田時幹は、北朝方の佐竹義篤に従った鹿島氏一族の一人とされて
おり、上記の文書には「神宮寺城」や「阿波崎城」において、
「散々合戦致し切り捨てしめ訖(おわん)ぬ」や
「敵の処阿波崎城没落しめ訖ぬ」といった記述も見られます。
「神宮寺城」や「阿波崎城」で繰り広げられた戦いの激しかった
ことが窺えます。
また、展示では「十三塚」や「ほいほい地蔵」等、南朝方に味方
した郷土の人達の悲劇的な後日譚についても、丁寧に取り上げら
れていました。
「東条亀谷城」については、稲敷市羽賀説や稲敷市釜井説などが
あるようで、詳しいことは分かっていません。
また、「霞ヶ浦の海夫」の一つとして、「信太庄下条佐倉郷古渡津」
(現在の稲敷市信太古渡)などもクローズアップされ、円密院文書
なども展示されていました。
そして稲敷市関連作品としては、東条庄高田郷の鍛冶の祖と言われている
「来橘光定」の太刀が展示されています。
この作品は普段は見られないものなので、興味のある方は、
この機会に是非ご覧ください。