教師☆学校心理士のセルフカウンセリングルーム

学校心理士によるつぶやき。教師の悩み・試行錯誤に寄り添うブログです。

2009年01月30日 | Weblog
先日、自転車に乗っていて凍った路面で滑って転んだ。
頭を打ったので今日は脳外科に行って看てもらってきた。CT初体験!!
先生の「異常なし」の言葉にホッとした。冬の上越。。もう夜自転車乗るのはやめます。

つながっているわけではないのだけど読んだ本が「脳」の本。
茂木健一郎さんの「脳」に関する本がおもしろい。
今回読んだのは『ひらめき脳』(新潮新書)。

茂木さんは「ひらめきは一部の天才の脳だけに起こるものではない」という。誰の脳にもそれが起こる種があるものだそうである。インターネットにより情報をいつでもどこでも簡単に得られる情報化社会だからこそ「ひらめき」や「創造性」は重要である。しかし、頭に入れておきたいのはひらめきは「ゼロ」からは起こらないということ。学習し、脳にインプットすることが必要なのだという。ひらめきは様々な学習が無意識の中に隠れたものがつながり意味を持ってハッとでてくる、そんなイメージだと読んだ。やはりインプットは大切なのですね。人との出会いを大切にし、自ら動くことを面倒くさがらず、様々な分野から広くインプットしていきたいと思う。

また、安定と不確実という内容の中でジョン・ボウルビィというイギリスの心理学者の説「アタッチメント・セオリー」の話が出てきたのだが、ここでなるほどと思った。子どもにとって何より大切な発達課題は、だれかに対して愛着を持つことだという。子どもが新しい探索を始めるには安心感、「安全基地」が必要であると言う。ここで自分の意識は脳の働きとはズレて、学校現場のことを考えた。「アタッチメント・セオリー」を踏まえて考えると、学校で子どもが新しいことに挑戦したり、自ら学ぼうとする意欲を持つには「安全基地」が必要であると言えるだろう。そのためにも、子どもが傷つけられることなく安心して生活できる、一人一人が居場所を持てるような学級づくりをしなければいけない。そう思った。

その他にもこの本には「わかった!」という感覚「アハ!体験」についての説明とそれを体験できる「アハ!ピクチャ」が載っていて、苦しみながらも(わからなくて)楽しむことができた。何冊読んでも脳科学のくわしいことは難しくてよく分からないのだけど。。また懲りずに「脳」に関する本を読みたい。